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JRA 横山武史、「恋人」エフフォーリアが菊花賞回避も「元カレ」と復縁 メロディーレーン弟と目指すは父の再現

10日、美浦の栗田徹調教師が管理馬タイトルホルダーについて、横山武史騎手でセントライト記念(G2)・菊花賞(G1)へ向かうことを明らかにした。
タイトルホルダーは、デビューから3戦は戸崎圭太騎手とコンビを組んでいた。しかし、4戦目の弥生賞(G2)では、戸崎騎手がサウジ遠征のため、代打として横山武史騎手が騎乗することとなった。レースでは果敢に逃げ、見事ホープフルS(G1)勝ち馬のダノンザキッドを破る大金星をおさめた。
皐月賞(G1)の王道トライアルを制した横山武騎手だったが、お手馬にはエフフォーリアが控えていた。そのため、勝利騎手インタビューでは記者から皐月賞に向けての質問をされると、タジタジする様子をみせた後、「本番も何とか頑張りたい」と具体的なパートナーの馬名を出さず苦笑いで答えた。
一方の栗田師は、「ジョッキーがうまく乗ってくれた。操縦性を求めるために、中間にクロス鼻革をつけたけど、馬具だけの効果じゃない」と横山武騎手を賞賛。そして、鞍上については、「本人が決めることですからね。またそこら辺は考えます」と横山武の事情を考慮するコメントを残している。
タイトルホルダーはその後、皐月賞と日本ダービー(G1)へ出走したが、鞍上は横山武騎手ではなかった。横山武騎手は、デビューから二人三脚で歩んできた“恋人”的存在エフフォーリアでクラシック二冠に挑んだ。そのため、タイトルホルダーと横山武騎手のコンビは解消したかに思われた。

しかし、エフフォーリアが菊花賞へは向かわず天皇賞・秋(G1)と有馬記念(G1)へ向かうことが先日発表された。そこで、菊花賞の騎乗予定がなくなった横山武騎手へタイトルホルダーの秋2戦鞍上を務める話が舞い込んだ。横山武騎手にとっては、結果的に恋人のおかげで“元カレ”と復縁できたように思えるだろう。
また、タイトルホルダー陣営にとっては、弥生賞勝利の立役者が戻ってくることは願ってもない話だろう。栗田厩舎は、弥生賞以降も定期的に横山武騎手へ騎乗依頼を出すことで良好な関係を築いてきた。
横山武騎手と言うと、父の横山典弘騎手を思い浮かべる人も多いだろう。横山典騎手と言えば、98年菊花賞セイウンスカイや04年天皇賞・春(G1)で10番人気の伏兵イングランディーレで逃げ切り勝ちをおさめた長距離レースの名手としても知られる。必然と息子の横山武騎手にも、父同様逃げ切り勝ちを期待するファンも多いかもしれない。
タイトルホルダーはSNSを中心にアイドル的人気を誇るメロディーレーンの半弟でもある。メロディーレーンは19年の菊花賞で5着だった。姉が果たせなかった菊花賞Vを長距離の名手の息子と共に達成できるか注目していきたい。
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
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