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JRA「猛アピール」大阪杯(G1)わずか6年で1着賞金3倍増! 屈辱のデアリングタクト問題と、合計8億4500万円に上るG1レース賞金増額の「狙い」とは

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JRA「猛アピール」大阪杯(G1)わずか6年で1着賞金3倍増! 屈辱のデアリングタクト問題と、合計8億4500万円に上るG1レース賞金増額の「狙い」とはの画像1
撮影:Ruriko.I

 JRA(日本中央競馬会)は18日、東京港区の本部事務所で経営委員会を開催し、来年2022年度の事業計画案および収支予算案を議決した。

 なお来年の事業年度収支予算案では、国内発売金収入の予算が3兆20億4800万円(前年比105.2%)となると発表された。2001年度以来、21年ぶりに予算案が3兆円を超えた。業績好調の大きな要因は、新型コロナウイルスで各レジャーが深刻な被害を受ける中、JRAがインターネットを通じた馬券販売の充実ぶりを見せつけた格好だ。

 伴って、JRAは各G1レースの1着賞金に、合計8億4500万円に上る大幅な賞金増額を発表。平地G1は2歳限定戦と日本ダービーを除く20レースで増額が行われ、G3も2歳戦とレパードSを除く全レースで200万円の増額が行われる見込みだ。

 詳細は各G1レースの下記の通りとなる。

フェブラリーS 1億円→1億2000万円(2000万円増)
高松宮記念 1億3000万円→1億7000万円(4000万円増)
大阪杯 1億3500万円→2億円(6500万円増)
桜花賞 1億500万円→1億3000万円(2500万円増)
皐月賞 1億1000万円→1億5000万円(4000万円増)
天皇賞・春 1億5000万円→2億円(5000万円増)
NHKマイルC 1億500万円→1億3000万円(2500万円増)
ヴィクトリアマイル 1億500万円→1億3000万円(2500万円増)
オークス 1億1000万円→1億4000万円(3000万円増)
日本ダービー 2億円(増減なし)
安田記念 1億3000万円→1億8000万円(5000万円増)
宝塚記念 1億5000万円→2億円(5000万円増)
スプリンターズS 1億3000万円→1億7000万円(4000万円増)
秋華賞 1億円→1億1000万円(1000万円増)
菊花賞 1億2000万円→1億5000万円(3000万円増)
天皇賞・秋 1億5000万円→2億円(5000万円増)
エリザベス女王杯 1億500万円→1億3000万円(2500万円増)
マイルCS 1億3000万円→1億8000万円(5000万円増)
ジャパンC 3億円→4億円(1億円増)
チャンピオンズC 1億円→1億2000万円(2000万円増)
阪神ジュベナイルフィリーズ 6500万円(増減なし)
朝日杯フューチュリティS 7000万円(増減なし)
有馬記念 3億円→4億円(1億円増)
ホープフルS 7000万円(増減なし)
※開催順

 最も増額幅が大きかったのはジャパンCと有馬記念の2競走。共に日本競馬を代表するレースであり、日本ダービーの2倍となる1着賞金4億円と1億円のアップとなった。

 他で目立つのは春の中距離G1大阪杯だろう。

 G2だった2016年の1着賞金6700万円から、2017年にG1昇格を果たし1億2000万円に、そこから1億3500万円に増額され、今回ついに2億円の大台に突入した。これは天皇賞・春秋や宝塚記念と同額となる。

 この急激な増額にはネット上の競馬ファンからも疑問の声が聞かれるようだ。

「今回の賞金増額の目的について、JRAの木村幸樹企画課課長が『海外の主要競走に対しての競争力も確保していきたい』と話されていました。

大阪杯はちょうどドバイで開催されるドバイミーティングと日程がブッキングしており、日本からも毎年のように有力馬が参戦しています。賞金を増額することで、有力馬の海外流出に少しでも歯止めをかけることが狙いでしょう」(競馬記者)

 実際に大阪杯は2014年にはわずか8頭の開催となっており、G1昇格を果たした2107年以降でも16頭のフルゲートになったのは2018年だけ。距離的な要因や直行便があるなど、日本からでも遠征しやすいドバイのドバイターフ(G1)や、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を選択する有力馬も少なくない。

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「今年の大阪杯は前年の三冠馬コントレイルと、女王グランアレグリアが初めて激突したレースとして大きな注目を集めましたが、出走頭数自体は13頭とやや寂しい印象でした。特に前年の三冠牝馬デアリングタクトが香港のクイーンエリザベス2世Cを選択したのは、JRAにとっても痛手だったでしょうね」(同)

 実際に、最も大きな賞金増額となったジャパンCや有馬記念も長年、米国のブリーダーズC開催や12月の香港国際競走と長年にわたってライバル関係にある間柄だ。特に米ブリーダーズCでは、今年日本勢が初勝利を含む2勝を挙げるなど、来年以降ますます遠征が盛んになってもおかしくない。

 合計8億4500万円に上る大幅な賞金増額は、日本国内レジャーにおけるアピールとともに、海外へ向けての威嚇の意味もありそうだ。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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