JRA 武豊「とにかく乗り味がいい」G1級の大器がついに復帰! 名門厩舎の「こだわりローテ」でクラシック参戦?
2022年の中央競馬がいよいよ開幕。明け3歳のクラシック路線は暮れの2歳G1を勝ったドウデュースとキラーアビリティ、牝馬はサークルオブライフが中心となって引っ張って行くことになりそうだ。
そんな中、昨年11月の京都2歳S(G3)を1番人気で6着に敗れたトゥデイイズザデイ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)の次走が、今月16日に中京競馬場で開催される梅花賞(1勝クラス)になることが分かった。鞍上は過去2戦と同じ武豊騎手を予定している。
同馬は前走で敗れた後、出走を予定していたホープフルS(G1)を回避。管理する池江師はその理由について、「ピリピリとした面があった」と話しているが、現在は落ち着きを取り戻しており、既に栗東に帰厩済みだという。
池江厩舎×武豊騎手のコンビは、昨年の梅花賞もディープモンスターで制している。また、武騎手にとっても過去4年で3勝している相性のいいレースでもあり、優勝した昨年に続く連覇が期待できそうだ。
新馬戦で2着に負かしたジャスティンロックは、前述の京都2歳Sを制して重賞ウイナーになった。トゥデイイズザデイもここで結果を残して、再びクラシック路線に乗ることができるだろうか。
なお今回、好結果が出れば、次はすみれS(L)が候補として挙がってきそうだ。
というのも池江厩舎は近年、春クラシックのステップとしてすみれSを使うことが多く、18年以降はキタノコマンドール、サトノルークス、ディープモンスターの3頭が、このレースをステップに皐月賞(G1)へと駒を進めている。
過去4年で3勝という抜群の相性も然ることながら、この舞台から本番へ挑むというローテーションに、何か強いこだわりを持っているのかもしれない。
ちなみに池江厩舎は17年の皐月賞でワンツーを決めたが、勝ったアルアインは毎日杯(G3)からの参戦。2着ペルシアンナイトの前走はアーリントンC(G3)だった。非トライアルで賞金を積んで、本番で結果を出すのは、ある意味で真骨頂でもある。
「すみれSは、過去にキングカメハメハとフサイチコンコルドといった2頭のダービー馬をはじめ、重賞3勝で種牡馬入りしたリンカーン、近年でもクリンチャーなどを輩出している隠れた出世レースでもありますね。
昨年ディープモンスターで勝った際、乗っていた武騎手はレース後、『これで賞金的にクラシックは大丈夫でしょう』とのコメントを残していました。早めに収得賞金を確保して、余裕を持って春の二冠に臨むというのも狙いの1つとしてあるでしょう」(競馬誌ライター)
トゥデイイズザデイは新馬戦を勝った後、武騎手が「とにかく乗り味がいいし、能力を感じる」と語ったほどの大器。また、コントレイルが引退したノースヒルズの次期エース候補でもある。クラシックでその雄姿を目にするためにも、梅花賞は負けられない舞台となりそうだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 「6戦5勝」の怪物候補が大阪杯(G1)除外危機!? 主戦・川田将雅不在の「代打」にも見限られて崖っぷち…
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- 千葉ロッテ吉井理人監督「愛馬」がJRAで初出走初勝利! 馬主デビューのきっかけになった母の仔で中央競馬を席巻?
- 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々
- 兄はステイゴールド!スイープトウショウも完封したあの馬は、“みんなの”お母さんに!
関連記事
JRAステラヴェローチェに重なる元クラシック候補の低迷、「現状打破」のカギはプラス38キロ!?
JRA クラシック未出走の4歳馬が天皇賞・春(G1)に向けて「勝ち確」宣言!? ユーバーレーベンらに続くゴールドシップ産駒の「超新星」
JRA昨年末の「お騒がせ男」が目指す公開謝罪!? “ノーダメ落馬事故”に賛否両論…京都金杯(G3)師匠の心意気に応えたい若武者は横山武史に続けるか
JRA武豊ディープモンスター&ヨーホーレイク「ダート挑戦」に騒然!? 昨年末OPに62頭が登録……降級制度の廃止から3年。見えてきた「歪み」とは
JRA中山金杯(G3)「お年玉」使者は今年もこの馬!? 6番人気→11番人気で今年も人気薄濃厚…松岡正海が「ウイン」で復活の狼煙?