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JRA武豊でも越えられなかったフェブラリーS(G1)25年間の「ジンクス」、沈黙を破るのは偶然「ルメール確保」の不気味な重賞連勝馬

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 いよいよ、今年最初のG1競走が幕を開ける。

 20日、東京競馬場でダート界の頂点を決めるフェブラリーS(G1)が行われる。昨年のチャンピオンズC(G1)連対馬2頭が海外遠征を控え不在の影響か、混戦模様が漂っている。

 G1昇格後の過去25回で数々の伝説が生まれたレースだが、これまで一度も牝馬の勝利がないのも事実だ。かつては、武豊騎手とのコンビで2度に渡り挑んだトゥザヴィクトリーなど、これまで延べ31頭の牝馬が挑戦してきたが、00年のゴールドティアラの2着が最高着順となっている。

 同じダートG1のチャンピオンズC(旧ジャパンCダートを含む)においても、牝馬で勝利したのは15年のサンビスタのみ。芝では牝馬が大活躍している時代だが、ダートG1において、牡馬一線級相手に牝馬が勝ち切ることが如何に難しいレースかがわかる。

 そんな過去25年間の沈黙を破るべく、今年は2頭の牝馬が参戦を表明している。

 昨年の桜花賞(G1)など、芝G1で2勝を挙げている「白毛のアイドル」ことソダシ。そして、交流重賞を連勝中のテオレーマ(牝6、栗東・石坂公一厩舎)だ。中でも、より人気薄となりそうな後者は不気味な存在に映る。

 テオレーマはデビューから2年を経て、昨年ようやく3勝クラスを卒業した遅咲きだ。オープンクラスに入ってからは、地方を中心に使われ良績を挙げており、昨年のJBCレディスクラシック(G1)でG1初制覇を成し遂げた。

 過去には、フェブラリーSと同舞台の東京ダート1600mで行われた2勝クラスのレースで、この条件では不利とされる最内1枠1番ながら2着に4馬身差をつける圧勝を収めている。東京ダート1600mに高い適性を感じるとともに、管理する石坂調教師も以前から「1800mは長い」とコメントしていることから、前走のTCK女王盃(G3)から1ハロン短縮はプラスに働きそうだ。

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C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 さらに、今回は鞍上にC.ルメール騎手を起用する点も実に奇妙だ。

「近走で主戦を務めていた川田将雅騎手が、JBCスプリント(G1)を勝ったレッドルゼルの騎乗を優先したことにより、空いていたルメール騎手に白羽の矢が立ったのかもしれません。それにしてもG1で川田騎手からルメール騎手へ乗り替わりというのは珍しいですね。

主戦を務めていたカフェファラオが福永祐一騎手に乗り替わりとなったことや、JRA転入後にルメール騎手とコンビを組んで3連勝中と勢いに乗るクロパラントゥがフェブラリーSへの出走が絶望的になったことなど、タイミング的に様々な点が重なったことにより、今回のコンビ結成に至ったのではないでしょうか。

G1では常に上位人気必至のルメール騎手ですが、過去には18年の安田記念(G1)で9番人気モズアスコットでの勝利や、同年の菊花賞(G1)で7番人気のフィエールマンを勝利に導くなど、人気薄の馬に騎乗した際も決して侮れません。

また、今回のテオレーマは15年のチャンピオンズCを制したサンビスタの時と似たような雰囲気があります。あの時も前走のJBCレディスクラシックで2着と好走していたにも関わらず、主戦の岩田康誠騎手が本番で上位人気のローマンレジェンドに騎乗することになり、空いたところに初騎乗となったM.デムーロ騎手が、12番人気ながら大金星を挙げました。

『牝馬は格より勢い』という競馬の格言があるように、充実一途のテオレーマですから、アッと驚く激走があってもおかしくありません」(競馬誌ライター)

 昨年のマイルCS(G1)をグランアレグリアで勝利して以降は、G1でも上位人気ながら裏切る形が続いているルメール騎手。

 しかし、今回は打って変わって気楽な立場だろう。無欲の追い込みに期待できそうで、大波乱が起きても何ら不思議ないメンバー構成だけにチャンスは十分。伏兵テオレーマとの初コンビでフェブラリーS史上初の牝馬戴冠へ、楽しみな一戦となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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