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JRA「最後の未勝利戦」を敗れて中央追放からの逆転ホームラン! 地方の怪物候補が海外重賞制覇を遂げたシンデレラストーリーに主戦騎手の評価急落?

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ダンシングプリンス 撮影:Ruriko.I

 先月、現地時間26日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジカップデー。世界最高峰といわれる賞金を誇るサウジC(G1)こそ、勝利は叶わなかったが、この日の重賞6レースの内、4レースで勝利を挙げた日本馬の大活躍は大いに注目を集めることとなった。

 4勝を挙げた日本馬「歴史的快挙」を素直に喜べない事情

 サウジC(ダート1800m)では、世界の壁を痛感させられた日本勢とはいえ、ダートの短距離においては、既に海外でも通用する域まで近づいてきたということだろう。

 サウジダービー(G3・ダート1600m)ではセキフウが2着、コンシリエーレが3着に好走し、リヤドダートスプリント(G3・ダート1200m)は、ダンシングプリンスが2着馬を6馬身近くも置き去りにする大楽勝を挙げた。

 前走のカペラS(G3)で初めて重賞の壁を乗り越えた勢いもあったのだろうが、初コンビとなったC.ルメール騎手の華麗な手綱捌きも素晴らしかった。

ダンシングプリンスの紆余曲折

 しかし、初の海外遠征で圧倒的な強さを見せたダンシングプリンスも、ここまでの道のりは決して平坦とはいえないものだった。

 同馬の中央デビューは、最後の未勝利戦まで間もない3歳の8月。デビュー戦を除外となり、初戦を迎えられたのはほぼギリギリの31日である。小倉の未勝利戦で三津谷隼人騎手を背にデビューしたものの2着に敗れた。

 阪神の1勝クラスへ出走した2戦目で、16頭立ての11着という大敗を喫したダンシングプリンスに対し、陣営が選択したのは地方競馬の船橋への移籍だった。

 新境地となったダートの短距離で素質を開花したダンシングプリンスは、怒涛の快進撃を続ける。地方のデビュー戦で大差の逃げ切りを決めると、2戦目は8馬身差、3戦目は5馬身差をつける圧勝続き。中央への出戻り条件を上回る3勝を挙げ、「地方の怪物」へと生まれ変わって復帰したのである。

 復帰後の7戦すべてでコンビを組んだ三浦皇成騎手も、ここまで7戦5勝の成績ならそれなりに結果を残しているといえる。

圧勝したがゆえに立場が危うくなった主戦

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三浦皇成騎手

 とはいえ、初めてお手馬の手綱を譲った相手が、よりによってサウジで神騎乗を連発していたルメール騎手だったことは、少々ツキがなかったかもしれない。

 日本のライバルたちに比して、与しやすいという声も出ていたリヤドダートスプリントのメンバーだったものの、展開を読み切った鞍上の好判断もあり、瞬く間にハナを奪うと抜群の手応えで最後の直線を迎えた。

 あまりに楽に抜け出したため、ゴール手前ではルメール騎手が後ろを振り返るほどの余裕を見せたのだから、関係者やファンに植え付けたインパクトは計り知れなかった。最後の未勝利戦を敗れたダンシングプリンスが、海外の重賞を圧勝したことは、まさしく逆転ホームランといえるシンデレラストーリーだ。

 事実、このときのネットの掲示板やSNSなどでは、「ルメールの好判断」「この馬こんなに強かったっけ」「これはもう乗り替わり確定だな」ルメール騎手の騎乗を絶賛する声で溢れ返り、一部のファンからは「三浦騎手に同じ乗り方は無理」という厳しい意見もあった。

 世論はルメール続投希望に傾きつつあるが、三浦騎手も間違いなく功労者の一人。次走で陣営はどのような決断を下すだろうか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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