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JRA阪神大賞典(G2)武豊とメジロマックイーンが残した「31年前の軌跡」引き継がれた偉大な血が躍動する「夢舞台への系譜」

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 時は31年前の阪神大賞典(G2)まで遡る。

 大きな注目を集めたのは、前年の菊花賞(G1)を制したメジロマックイーン。そしてこのレースで初コンビを組むことになったのが、前年の有馬記念(G1)でオグリキャップのラストランを勝利で飾り、当時から競馬界を席巻していた21歳の若き天才・武豊騎手だ。菊花賞以来4カ月ぶりの復帰戦にも関わらず、ファンは単勝1.2倍の圧倒的1番人気に支持した。

 改装工事中の阪神競馬場の代替開催として、中京競馬場の芝3000mで行われた9頭立ての一戦。抜群のスタートを切ったメジロマックイーンだったが、武豊騎手は無理にハナに立つことはなく、道中5、6番手に控えて追走する。

 1000m通過が1分3秒1、2000m通過は2分7秒4の非常にゆったりとしたスローペースで流れるなか、9頭が一団となった馬群の丁度真ん中でじっくりと脚を溜める。最後の4コーナー手前で鞍上がGOサインを出すと、手応え良く外からスッと先団に取りつき、最後の直線を迎える。

 早々と先頭に立って押し切りを図ろうとした南井克巳騎手の2番人気ゴーサインを追うように、武豊騎手が懸命にムチを入れる。それに応える様にメジロマックイーンは徐々に加速していき、粘り込みを図るゴーサインをゴール手前で捻じ伏せる様に差し切った。

 この一戦を勝利した武豊騎手とメジロマックイーンのコンビは、その後競馬史に残る数々の伝説を刻んだ。「史上最強のステイヤー」とも評された同馬は、当時史上初となる天皇賞・春(G1)連覇を達成するなど、特に長距離で無類の強さを誇った。

 引退後に種牡馬となったメジロマックイーンは、G1馬を輩出することは出来なかったが、母父としてドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップなどの歴史的名馬を世に送り出した。なかでもゴールドシップは、13年、14年、15年と阪神大賞典を3連覇し、15年には天皇賞・春も制覇するなど、メジロマックイーンから引き継がれたステイヤーの資質を存分に発揮した。

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マカオンドール

 20日に阪神競馬場で行われる阪神大賞典には、そのゴールドシップを父に持つマカオンドール(牡4、栗東・今野貞一厩舎)が出走を予定している。前走騎乗し今回も騎乗予定だった松山弘平騎手が先週の落馬負傷により戦列を離れたため、今回は昨年9月以来となる吉田隼人騎手に乗り替わりとなる。

 エフフォーリア世代の同馬は、2歳時には京都2歳S(G3)で3着、3歳時には京都新聞杯(G2)で3着するなど早くから重賞でも活躍していたが、クラシック出走は叶わなかった。昨夏からは自己条件に戻るもなかなか勝ち切ることが出来ず、11月の江坂特別(2勝クラス)でようやく勝ち上がりを決める。

 格上挑戦となった前走の万葉S(OP)では、最後の直線で絶望的な位置から差し切り勝ちを決め、遅咲きながらとうとう父ゴールドシップや曾祖父メジロマックイーンも勝った阪神大賞典に駒を進めた。

 ここを勝利すれば、天皇賞・春の主役に一気に躍り出ることになる。偉大なるステイヤーの血が本当の意味で試される一戦となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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