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パチンコ出玉性能に関わる「大きな秘密」が隠されていた!? ―元祖6段階設定パチコン後編―

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パチンコ出玉性能に関わる「大きな秘密」が隠されていた!? ―元祖6段階設定パチコン後編―の画像1

『釘調整不要』のパチコン『GIGA』。
しかしそれはあくまでも謳い文句に過ぎず、やはり釘調整は必須。誘導釘やヘソ付近、電チューのスルーチャッカーなど、諸々の調整によりガラリと変わってくる訳ですからね。

 いくら6段階設定付きとはいえ、釘調整の重要度が絶対的だった時代。全く触らないホールなどなかったと思われます。とりあえず、思ったほどの人気は出なかった印象です。

 なぜなら時代はパチスロ2、3号機の裏モノ全盛期。パチンコの方も多くのメーカーから保留玉連チャン機が登場していたため、単調なノーマルのドラム機では厳しかった訳です。

 更には低設定域の大当り確率の低さだけが悪目立ちしたため敬遠する人も多数でしたが…。このGIGAには設定でもなく、電チューの高確率機能でもない「大きな秘密」が隠されていたのでした。

 それがおよそ2時間半に一度、確率にして約1/16000で訪れるという『チューリップパニック』。これはスタート回数を一定に保つ電チュー高確率状態とは違い、次回大当りまで電チュー高確率が続く実質的な時短機能です。

 しかし公式なアナウンスがあった訳でなく、パッと見でも判らないため気づかずに席を立つ遊技客も多かったのですが…実はドラムの停止タイミングとサイドランプの点滅回数から判別は可能。それを拾い歩くという攻略法もありましたが、それが『表』に出回るのは荒し尽くされた後でした。 

 攻略誌に掲載されてから以降はホールの釘調整も酷く、パニック中でも玉が減ってしまうため、あまりオイシイ攻略法ではありませんでした。あとは朝イチのランプで設定変更を見抜くことも可能でしたね。 

パチンコ出玉性能に関わる「大きな秘密」が隠されていた!? ―元祖6段階設定パチコン後編―の画像2

 まぁ設定変更を見抜いたとしても、どの設定かまでは判りませんでしたからね。 仮に前日が酷く出ていなかったとしても高設定に変更されたとは限りませんので、設定1の1/390という大当り確率を考えれば簡単に手を出せるものではありませんでした。

 結局は本来が地味な台でしたからアっという間にホールからは消滅。その翌年にはパチコン第二弾『GENESIS』が登場します。大当り確率は大幅にアップ(設定1:1:290~設定6:1/200)しゲーム性も一新されました。 

 7かBAR絵柄で大当りすれば次回までの電チューサポートがあり、大当りまでに時間を要する場合もありますが実質的な大当りが約束されるのでした。しかし、GIGA同様にやはり地味なことには変わりがなく…人気には火がつかなかったのです。 

 ただし一部の地域では爆裂連チャンする裏モノの噂もありました。何せ平気でパチスロの裏モノが溢れかえっていた時代ですし、パチコンの裏モノがあったとしても何ら不思議ではありませんでしたが真相は不明ですね。

 その後もユニバーサルは1990年代末期までに数機種のパチコンをリリース。 その中にはマニアから絶大なる支持を受けた『CRラブラブカップル』という台もありました。 

 2001年にはミズホが日工組に加盟。もはやパチコンとして開発し続ける意味はなくなり、パチコンはその歴史に幕を閉じたのでした。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
 業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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