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JRA厩舎と馬主の悲願は「重賞26連敗中」のC.ルメールがカギ…3億円ホースを日本ダービー(G1)へと導くことができるか
30日、東京競馬場で開催される青葉賞(G2)。ホースマンたちの夢、日本ダービー(G1)の出走を目指す若駒たちが、本番と同じ東京競馬場・芝2400mの戦いに挑む。
今年は重賞出走歴のある馬の登録が2頭しかなく、どちらかと言えば“遅れてきた大物候補”の台頭に注目が集まる。その中で人気の一角となることが予想されるのが、C.ルメール騎手が騎乗を予定しているダノンギャラクシー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
父はディープインパクト、母ベネンシアドールの血統はデニムアンドルビーの全弟にあたる良血。ディープインパクトの産駒は2020年生まれが最後の世代となるものの、種付け頭数などを鑑みれば現3歳世代が実質ラストクロップとあって、セレクトセールでは3億1320万円(税込)の値がついたほどの期待馬である。
昨年11月の新馬戦は2着に敗れたものの、仕切り直した今年2月の未勝利戦では単勝1.7倍の支持に応えて見事に勝利。新馬戦で先着を許したトーセンリョウが今年4月に昇級戦の山吹賞(1勝クラス)を楽に突破したことを思えば、新馬戦の敗戦もそこまで悲観する必要はないだろう。
その後は3月の大寒桜賞(1勝クラス)に向かう予定で進めていたが、脚元の状態などを見てこれを断念。今回の青葉賞に照準を定め、慎重に進めてきたという。
管理する国枝調教師は「ちょっとまだ目覚めていない感じ」と才能の開花はまだ先という見立ても含ませながら、「やっぱりダービー、牡馬の大きいところも勝ちたい」と正直な想いを吐露している。
アパパネやアーモンドアイという2頭の三冠牝馬を手掛けた名伯楽も、日本ダービーは過去8度の挑戦で一度も勝利がない夢舞台。2018年にコズミックフォースで3着に入ったのが最高成績で、昨年は牝馬のサトノレイナスで挑んだが5着に終わった。
24日のフローラS(G2)では、管理するエリカヴィータが見事な勝利を挙げてオークス(G1)に名乗りを上げた。僚馬が作った良い流れに乗って、2週連続のトライアル勝利、そしてダービーに弾みをつけることができるだろうか。
また、馬主のダノックスも国枝師と同じようにダービーにかける想いは強い。
「ダノン」の冠名でお馴染み、JRAのG1を8勝している大馬主であるが、こちらも日本ダービーとは縁がない。2019年はダノンキングリーで夢を掴みかけたが、前を行くロジャーバローズを捕まえることができず、クビ差の2着に敗れている。
今年はキャリア2戦目で共同通信杯(G3)を制し、ぶっつけで挑んだ皐月賞(G1)でも4着と健闘したダノンベルーガという有力馬がいるものの、悲願達成のための矢は何本あっても良いはず。まずはその挑戦権を掴みたいところだ。
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