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JRA天皇賞・春(G1)タイトルホルダー勝利を呼ぶ「給水所」の存在、横山典弘「歌いながら」の逃亡劇から18年…好走のカギは父と弟にあり?

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タイトルホルダー

「馬と話をしながら、歌いながら乗ってました」

これは、2004年5月2日に京都競馬場で行われた天皇賞・春(G1)の勝利騎手インタビューでの一コマ。発言したのは当時36歳の横山典弘騎手だった。

 テン乗りの10番人気イングランディーレで臨んだ18年前。横山典騎手は積極果敢にハナを奪うと、後続に10馬身以上の差をつける大逃げを打った。このとき、4強と称されたリンカーンら上位人気馬たちは中団から後方で競馬を進めたこともあり、イングランディーレはほぼノーマークの楽逃げ。直線に入っても後続に影さえ踏ませず、レース後、上機嫌の鞍上の口から前出のコメントが飛び出した。

 あれから18年、今年の天皇賞・春には横山典騎手の長男、横山和生騎手がタイトルホルダー(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎)とのコンビで参戦する。

 父の時と同じ逃げ馬、そして日経賞(G2)覇者という共通点を持つパートナーで初G1タイトルを狙う。

 18年前の父と大きく異なるのは、和生騎手には「歌いながら乗る」余裕はないという点か。下馬評ではディープボンドに次ぐ2番人気に支持されることが濃厚で、後ろに続くであろうライバル勢から厳しいマークを受ける立場でのレースとなる。

 人気薄と人気馬、立場は違うが父を真似できる部分もあるだろう。それが18年前に父が刻んだレースラップだ。

好走のカギは父と弟にあり?

「イングランディーレが刻んだ1000mごとのラップは61.9-63.1-61.0でした。レース中盤にペースを緩めていますが、中でも折り返し地点にあたる8ハロン目に13.5秒という最遅ラップを刻んでいました。京都と阪神でコース形態こそ違いますが、今年の和生騎手も18年前のラップは参考にできると思います」(競馬記者)

 実はタイトルホルダーが昨年の菊花賞(G1)を制したときもそのレースラップが話題に上った。その時は三男の横山武史騎手が鞍上だったが、「60.0-65.4-59.2」というラップを刻み、逃げ切り勝ち。これが1998年に父・典弘騎手がセイウンスカイで刻んだ「59.6-64.3-59.3」のラップと酷似していたのだ。

 さらに驚くべきは、父と弟が菊花賞で刻んでいた8ハロン目のラップタイムである。セイウンスカイのときは13.5秒、タイトルホルダーは14.3秒と、やはりレース内の最遅ラップをこの区間で刻んでいた。

「横山家には『長距離は8ハロン目の溜めが重要』という家訓が存在するのかもしれません(笑)。冗談はさておき、今回のタイトルホルダーもやはり逃げるとなれば、道中でいかに息を入れられるかが重要になります。マラソンでいえばちょうど給水所のようなものでしょうか。一家にとって必勝パターンといえる“8ハロン目”に注目したいですね」(同)

 阪神3200mで8ハロン目といえば、ちょうど直線の坂下からゴール板にかけての地点だ。確かに最もペースが落ち着くところではあるが、横山和騎手はこの1ハロンでいかにうまく息を入れ、後続を引き付けられるか。この1ハロンが勝敗の行方を左右するといっても過言ではないかもしれない。

 今年の天皇賞・春は、1周目のホームストレッチに刮目せよ。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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