パチンコで負けてイライラ…精算機を破壊

　先日、パチンコに関連するショッキングなニュースが報じられておりました。ホールで遊技していた男性が、駐車場の精算機に肘打ちしてタッチパネルを破壊してしまったようです。

　話によると、この男性は「5万円負けてイライラしていた」とのこと。大負けしてしまった際の気持ちは痛いほど分かりますが、その怒りを物にぶつけてはいけません。駐車場の管理会社や利用者の方々に迷惑がかかります。

　壊したタッチパネルの被害見積額は7万2000円。パチンコの負け分よりも更に大きな金額を支払う結果となっておりました。まさに自業自得。頭を冷やして深く反省してほしいと願うばかりですが…。

　パチンコ店といえば勝者と敗者が入り混じる特殊な空間。イライラしてしまうお客様が現れるのは無理もありません。私も幾度となく唇を噛みしめる思いをしてきました。

　実際、そのような怒り心頭のお客様はホール店員の時代に数えきれないほど対応していた経験もございます。

　先述したニュースでは肘打ちでしたが、近いものでいえば遊技台にかかと落としを炸裂させチャンスボタンを破壊した方を対応したこともありました。あの時の狂気に満ちた顔つきとオーラは、今でも忘れられません。

　もちろん、この方は「一発退場」。出入り禁止処分となりました。怒りに身を任せたらロクなことにならない…本人も身をもって経験したことでしょう。

陰湿な迷惑行為が意外に多い!?

　このように派手なトラブルは頻繁に起こるわけではございません。イライラしている人物は、意外にも人目につかないようコソコソと迷惑行為に及ぶケースが多かった印象です。

　特に陰湿なのがトイレ個室内の嫌がらせ。便器の中に未使用のトイレットペーパーを詰め込まれていることは度々ありました。それが原因で水が逆噴射し、トイレ内が水浸しとなって使用不可能となったこともあったのです。

　このほかにも、帰り際にパチンコの上皿や拡大計数機にガムを詰めて去っていく人物。少量の持ち球が入ったICカードを、グチャグチャに折り曲げて投げ捨てる人物など実に様々でした。

　望まない展開にやきもきする気持ちは良く分かります。ただ、怒りに任せて迷惑行為をするのは絶対に許されることではありません。熱くなり過ぎる前に、一度冷静になって節度を保った行動に徹してほしい。そう願うばかりでございます。

（文=ミリオン銀次）
<著者プロフィール>
　ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。

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