現行の戦隊ヒーローは異色の作風

　いまさらながら今期の戦隊ヒーロー「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は一味違う。まず名前。10年ぶりに最後に「ジャー」が付かないのである。接頭語の「暴太郎戦隊」も非常に個性的で、なんの戦隊か皆目見当がつかないが、「桃太郎」を設定の下敷きにしているらしい。

　さらに、スーパー戦隊初となるピンクが男性であったり、女性のモチーフが鬼だったりとジェンダーレス。また、変身後は5人中2人がCGで描かれていたり、1回1回世界観を変更してきたシリーズものだが、この作品は前作と世界線が繋がっているなど異色ずくめとなっている。

パチンコ界のスーパー戦隊マシンと言えばコレ

　一方、古き良きスーパー戦隊を体感できるパチンコが『Pフィーバースーパー戦隊』である。SANKYOからリリースされた本機は2000年以前の戦隊ヒーローが登場し、「集結」「必殺技」「合体ロボ」といったトラディショナルな演出を披露してくれる。

　特に電サポモードとなる「SUPER戦隊RUSH」では、登場する6つの戦隊から好きな1チームを選べる機能が搭載され、戦隊ごとに異なる演出で挑むことができる。一度、戦隊を変更できる機会もあるので、いろいろ試すことも可能である。

　ちなみに、演出で選べる戦隊ヒーローは「デンジマン」「バイオマン」「ジュウレンジャー」「ライブマン」「カクレンジャー」「ゴーゴーファイブ」の6つで、後半の3組はカード演出がメインとなる。

　スペックはライトミドルのV-ST。大当り確率には6段階の設定が設けられており、設定1の1/199.8から設定6の1/175.2までの幅がある。

　確変突入率はヘソ50％、電チュー100％となっており、初当りが7図柄なら「SPECIAL FEVER」でST直撃だが、それ以外の図柄なら「殲滅BONUS」となりラウンド中の昇格演出の結果によって移行するモードが変化する。

　確変なら120回転のSTに突入。設定によって継続率が変化するが、設定1でも79.5％、設定6なら83.6％と高いループ率を誇る。一方、確変非突入の場合は100回転の時短モードに移行。大当りすればST濃厚で、時短の引き戻し率は約39.5％～43.6％となっている。

　肝心の設定推測要素は豊富に組み込まれており、定番の大当り画面や特定演出（パラグライダー演出・ビタ押し演出など）の出現率といったものから、おめでとうカットインやSSS演出のようなレア演出、朝イチガックン（その日最初の回転で画面が傾く）やオーバー入賞時のボイスなどの特殊ケースなど、示唆演出は多岐にわたる。

　初当り確率や連チャン率なども考慮しながら高設定を確認できれば勝利期待度も大きくアップする。

　もうすぐ半世紀の歴史となる戦隊ヒーローシリーズの人気作品9組が一堂に会した記念的マシン。スーパーな出玉と連チャンでホールのヒーローに変身！

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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