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「バッタリいっても不思議ではない」元JRA安藤勝己氏も驚愕した粘り腰…武豊偉業の影で、一際目を引いたディープインパクト産駒の“ド根性”

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

「ジョッキーをやっていてこれほど幸せな瞬間はないです」

 29日、東京競馬場で行われた競馬の祭典・日本ダービー(G1)は武豊騎手の3番人気ドウデュースが勝利した。自身6度目となるダービー制覇を成し遂げた競馬界のレジェンドでさえもやはりその味は格別。レース後のコメントがそれを物語っていた。

 ダービーレコードとなった勝ち時計の2分21秒9は、昨年の覇者シャフリヤールが記録した2分22秒5をコンマ6秒も上回るもの。前走の皐月賞(G1)では1番人気に推されながらも後方からの追い込み届かず3着に敗れたドウデュースだが、前が流れたペースも味方した今回は、並みいる強豪たちを後方14番手から鮮やかに差し切った。

 ハナに立ったデシエルトが刻んだラップは、前半1000m通過58秒9のハイペース。結果的にこれが後方勢にとっては格好の激流となったが、デシエルト(15着)をはじめ先行勢にとってその代償は大きく、3、4番手を追走したピースオブエイト(18着)やビーアストニッシド(10着)なども二桁着順に敗れた。

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アスクビクターモア

 そんな厳しいペースのなか、7番人気の伏兵ながらも2番手から直線で見せ場十分の3着に粘りこんだアスクビクターモア(牡3、美浦・田村康仁厩舎)の走りが目を引いた。

「皐月賞で負けてからずっと作戦を考えてきた。4角を回る時に1秒の差をつけてこい、絶対そう乗ってきてくれ」

『日刊スポーツ』が報じた記事によると、レース後に田村師がそう明かした通り、鞍上の田辺裕信騎手と共に皐月賞5着からの逆転を虎視眈々と狙っていた。

元JRA安藤勝己氏も驚愕した粘り腰

 4コーナー時点では、後方にいたドウデュースやイクイノックスを尻目に作戦通り大きな差をつけていたが、最後の上り3ハロンで前者が33秒7、後者が33秒6の脚を使ったのに対し、アスクビクターモアは35秒3。

 結果的にラスト3ハロンでその差はひっくり返されたが、最後の直線では「一瞬やったか」と思わせるほどの堂々たる走り。4着だった川田将雅騎手の1番人気ダノンベルーガの追撃もクビ差封じ込めた。

 この激走には元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterを通じて「バッタリいっても不思議ではないペース。コース問わずやし、しぶとさが売りでこの先も楽しみ」と厳しいペースのなかでも驚愕の粘り腰を見せた同馬を絶賛した。

 前走の皐月賞で5着に敗れるまでは中山コースで3戦3勝と抜群の好相性を誇っていたことから、過去2戦して勝利なしの東京コース替わりをプラス材料と捉えるファンは多くなかったはずだ。

 ところが、同馬の父でもあるダービー4連覇中のディープインパクト産駒の意地は、やはり伊達ではなかった。

 今回は勝利こそできなかったものの、同産駒のプラダリア(5番人気、5着)、ジャスティンパレス(10番人気、9着)、キラーアビリティ(8番人気、6着)、ロードレゼル(11番人気、14着)とアスクビクターモア(7番人気、3着)を含む5頭中4頭が人気以上の結果を残す健闘ぶりで、大舞台での底力を感じた。

 結果的にジオグリフを除いた皐月賞5着以内の4頭が今回も上位を占めたように、改めて世代トップクラスの実力を証明したアスクビクターモア。次戦のプランは未定だが、そのド根性からも今後は決して「舐めてはいけない」存在となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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