パチンコ雑誌の編集者だった私がグラフィックデザイナーに転身した経緯をお話しようと思う・中編

　デザイナーがなんたるかが分かった所で私の話に戻そう。今回は自分語り多めになってしまうので、ごめんなさい。先に謝っておきます。

　もともとファッションが好きだった私は自分で服を作ったり、ネイルをしたりしていた。

　今でこそ、YouTubeでハウツー動画がアップされているし、誰もが情報を発信しているので気軽に情報を得ることが出来るけど、私は自分で想像してデザイン画を描いて型紙を起こして独学で服を作るような学生だった。

　昔から細々した事が好きなタイプだったので、編集者の時から誌面デザインを想定したラフを描いていた。しかし、一度たりともデザイナーから思い通りのデザインで返ってきた試しがなかった。

　さらに切り抜き画像を幾つか配置したラフを描くと「こんなに要らないでしょ？ 」とボツにしてくる面倒くさがりなデザイナーもいた。そうゆうものなのかなと思っていたけれど…。

　ただ写真を切り抜くという地味で細かな作業がしたくなかっただけだと、デザイナーになってみて分かった。細かな作業をバカにして、手抜きのようなデザインをするやつはデザイナーなんて辞めれば良い。

　ついでに、前の会社で切り抜きを自動選択ツールを使ってボタンひとつで切り抜き、そのためにキレイに切り抜けずに境目がジャギジャギの汚い切り抜きをしていたにも関わらず、それで良しとしていた新人も、「今でも改善していなければ向いていないので辞めろ」、とひっそり心の中で思っている。

デザイナーっておしゃれな人が多いわけではない

　前回、デザイナーは必ずしも絵心があるわけじゃないと言ったけれど、もう一つ私の中のデザイナーあるあるがあって、デザイナーっておしゃれな人が多いわけではない。

　もしかしてパチンコ業界なのも関係あるのかな？ ファッションが好きな私からすると、絶妙にダサい人がほとんど。オシャレな人は今まで1割いるかいないか。

　ごめん、私にしては珍しくディスっちゃうけど、いいですか？ なんかね、ファッションよりも別の趣味に走りがちな人が多い。オタクでも、アニメが好きでも何でもいい。別に高いブランドを着ろと言っているわけではない。

　身の丈に合った、自分に合う好きな物を着ればいい。だけど、そこにこだわりがないように思えるのだ。デザインをするのであれば、自分の身なりにもこだわりを持てばいいのに。