ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていく【激アツ新台実戦JUDGEMENT】

　今回のピックアップマシンは、SANKYOが誇る伝説的爆裂役物機が大胆に一撃性を尖らせてリブートさせたパチンコ『Pフィーバー蒼穹のファフナー3 EXODUS超蒼穹3800ver.』（以下ファフナー3800）だ。

　液晶＋役物という本来的な意味での1種2種混合機としてホールに登場したパチンコ『蒼穹のファフナー』。1500発以上の出玉が約85％でループしていく圧倒的爆発力で絶大な人気を博した初代、ハズレ穴を玉が埋めていくインパクト抜群の役物演出を搭載した第二弾とそれぞれに唯一無二の個性を発揮していた。

　シリーズ3作目となる本機では初回約3000発、RUSH中になると約3800発がループする抜きん出た出玉性能が最大の特徴となる。

　遊技の流れは過去シリーズ作と同じで、まず液晶演出によるデジタル抽選を引き当てる必要がある。第1段階突破となる小当りは「決戦図柄」停止で告知、その確率は1/99.9となっている。

　決戦図柄が停止すると「決戦Vチャレンジ」に移行。液晶の下で横になっていた回転体役物が起動し役物抽選演出が発生する。シリーズ機を踏襲した機構の役物によって3000発or NOTが決定する激アツの瞬間である。

　しかし、この役物はあくまで演出の一環であり、実際にここで大当りの抽選を行っているわけではない。何度かこの「決戦Vチャレンジ」を経験すれば不自然に玉が外れていくので気がつくだろう。不正防止対策を最優先させた結果である。

「決戦Vチャレンジ」の成功率は約1/5、正確には19.5％と低めに設定されているが、初回3000発、RUSH時なら3800発が50％でループする爆発性で一発の破壊力は充分。一撃で10000発、20000発はゆうに獲得できる。「ちょっと連チャンすれば万発余裕」ととびっきりの出玉感を堪能できる。

　なかには「9連で35000発オーバー」「ループがのって最大48000発」といった報告もあり、その強力なスペック性を遺憾なく発揮している。

大当り時には注意点が存在

　ただ、注意点がひとつ。決戦Vチャレンジ成功時の大当り消化で1回目の大当りが終了した後は画面に「右打ち」の指示が出るまで打ち出しを止めないと出玉が少なくなる危険がある。

　打ちっぱなしにしておくと本来は10ラウンド大当りのところが、決戦図柄停止時に獲得できる分の出玉しか得られなくなってしまう。これはヘソに残っていた保留で小当り（決戦図柄停止）を引いていた場合に発生する可能性がある。滅多に起こらない現象だと思うが、万全を期するためにはリザルト画面中の打ち出しは停止しよう。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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