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JRAユニコーンS(G3)インダストリア「二刀流」は茨の道か。「ダートは芝の2軍」は今や昔、G1連対馬でも消える芝馬の死屍累々の結果

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 日本ダービーが終了し、世代の頂点を決するクラシック戦線はひと区切り。一方でダートの世代の頂点を決める戦いは、これからが佳境である。

 19日に東京競馬場で行われるユニコーンS(G3)は、JRAではこの世代初となる重賞競走。7月に大井競馬場で行われるジャパンダートダービー(G1)に向けた重要な1戦であり、今年もダート路線における世代のトップホースたちが相まみえる。

 レースの性質上、当然ながら中心視されるのはダートのOP競走で実績を残している面々。その一方で今回注目を集めている馬の中には、真逆といえる戦歴を持つ馬も存在している。それがインダストリア(牡3歳、美浦・宮田敬介厩舎)だ。

 インダストリアは1月に芝のジュニアC(L)を後続に0.6秒もの着差をつけて快勝、一時はクラシックの有力馬としても注目を集めていた1頭だ。しかし2番人気に支持された弥生賞(G2)では5着に惨敗、続いて挑んだNHKマイルC(G1)でも2番人気に支持されたものの同じく5着に敗れ、期待に見合う結果は挙げられなかった。

 今回は同じく前走NHKマイルC組のタイセイディバインと共にダート挑戦。それぞれダートでの出走は初めてであり、芝では惜しくも重賞制覇には至らなかった2頭が新境地で戴冠を狙う。

 しかし芝馬がダートへ転戦し、いきなり結果を残すことは簡単ではない。かつては「ダートは芝の2軍」と揶揄された時代もあったが、近年ではダート路線も確実にレベルが向上している。

過去10年、前走・芝は(1-0-0-14)

 

 ユニコーンSにもその傾向は表れており、近10年で前走に芝のレースを使っていた馬の戦績は(1-0-0-14)と散々な結果になっている。この敗れた14頭の中には、NHKマイルCで2着のリエノテソーロ、朝日杯FS(G1)を制したアジアエクスプレスといった実績馬も含まれている。

 唯一、ダート転向が功を奏したのは19年に勝利したワイドファラオだ。デビュー以来一貫して芝のレースを使われ、ニュージーランドT(G2)を勝利し結果も残していた。しかしNHKマイルCで惨敗した後にユニコーンSへ参戦、初ダートを全く苦にせずに勝利してみせている。

 しかし、このワイドファラオの父・ヘニーヒューズはダートで良績が目立つ種牡馬であり、ここまで芝で結果を残し続けていたことが異例であった。馬柱だけを見れば初ダートで突如の好走は驚異的であるが、この好走には血統的な裏付けがあったといえる。

 一方で今回NHKマイルCから転戦するインダストリアはリオンディーズ産駒、タイセイディバインはルーラーシップ産駒であり、両種牡馬の産駒の傾向を考えると比較的芝への適性が高い。ダートで勝利している例も確かにあるが、ワイドファラオ程の血統的なダート適性の裏付けがあるとは言い難い。こうした中でのユニコーンSへの挑戦は、過去のデータを見る限りでは厳しいものになりそうだ。

 ダート戦線を戦ってきた有力馬たちの立場としても、芝から転戦してきた2頭に安々と好走を許すわけにはいかない。インダストリアとタイセイディバインの「二刀流」への挑戦は、まさしく茨の道である。

 初ダートで重賞に挑む2頭が新境地を切り開くのか、ダート戦線の猛者たちが意地を見せるのか。今年のユニコーンSでは芝とダート、全くの別路線を歩んだ馬たちの激突にも注目したい。

(文=エビせんべい佐藤)

<著者プロフィール>

 98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

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