真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ

JRA宝塚記念(G1)兄弟対決に割って入るのは「父親」の超人気薄!? 非根幹距離巧者と狙う3度目の正直

26日に戦いの火蓋が切られる宝塚記念(G1)。今年はタイトルホルダーに騎乗する横山和生騎手と、エフフォーリアに乗る横山武史騎手の兄弟対決に注目が集まっている。
そんな中、両ジョッキーの実父である横山典弘騎手は、伏兵のキングオブコージ(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎)に騎乗予定だ。
一昨年の1月に初めてコンビを組んだ人馬は4連勝で目黒記念(G2)を制覇。1戦挟んで故障を発症し、約1年間の休養を余儀なくされたが、復帰3戦目となった今年のAJCC(G2)で重賞2勝目を飾るなど相性は抜群である。
G1初挑戦となった前走の大阪杯(G1)こそ11着に敗れたが、レース後の横山典騎手によると、レース前に舌縛りが外れて付け直した際に気分を害していたとのこと。どうやらゲートが開く前から馬が消耗していたようだ。
また、当日は馬体が10キロ増えて過去最高の506キロだった上、2000mの距離もやや短かったか。これらのことを踏まえれば、前回の敗戦は思い切って度外視してしまうのもアリかもしれない。
最終追い切りには管理する安田翔師自らが跨がっており、「落ち着いていい感じです」と前向きなコメントを残した。これなら巻き返しに向けて、状態面の問題はないようだ。
とはいえ、『netkeiba.com』の事前予想でキングオブコージは単勝万馬券の15番人気想定。タイトルホルダー、エフフォーリアで1番人気を争う息子2人に比べると、厳しい戦いになることは間違いないか。
しかし、父の馬をノーチャンスと見なしてしまうのも、いささか早計だろう。
非根幹距離巧者と狙う3度目の正直
キングオブコージは父が距離に不安のあるロードカナロア産駒ながら、横山典騎手が長距離適性を見抜いて素質が開花した馬だ。2200mと2500mでそれぞれ重賞を含む2勝を挙げているように非根幹距離の巧者でもある。芝2200mのAJCC(G2)を優勝しているキングオブコージには悪くない条件だ。
さらに、今年の宝塚記念はタイトルホルダーを始めパンサラッサやアフリカンゴールドなど、強力な逃げ馬が揃っていることも好都合。ハイペース必至とみられているだけに、追い込み脚質の本馬には展開もハマリそうだ。
「横山典騎手といえばエプソムC(G3)のジャスティンカフェ、ユニコーンS(G3)のハセドンと、ここ2週連続で人気の追い込み馬に騎乗したものの、共に末脚不発に終わっています。
ネットの掲示板やSNSなどでは今回のキングオブコージも後ろからの競馬が濃厚と見られているようですが、果たして3度目の正直となるでしょうか」(競馬誌ライター)
AJCCを勝った際に「この後がすごく楽しみです」と期待のコメントを残していた横山典騎手。果たして注目の兄弟対決に父親が割って入るシーンは見られるだろうか。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
11:30更新JRA【宝塚記念(G1)予想】タイトルホルダー×エフフォーリアは両方消し! G1馬なのに人気がない「アノ馬」を狙い撃ちで高配当いただき!
JRA武豊が「最低人気」で見せた意地 女性騎手に名伯楽が辛口ジャッジ!? アノ名騎手に批判殺到? 松山弘平「斜行」であわや……【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
【帝王賞(G1)展望】テーオーケインズVSオメガパフュームVSチュウワウィザード!注目「上半期のダート頂上決戦」は実力伯仲の三つ巴!
- JRA宝塚記念(G1)横山武史「これでは伸びない」 エフフォーリアの力負け疑惑深まる…悩める王者がいよいよ崖っぷち
- JRAクラシックを嘱望されたグランアレグリア全弟の悲しすぎる結末……宝塚記念(G1)ウィークの新馬戦、「阪神」ではなく「東京」で思い出す生涯一度きりの晴れ舞台
- JRA宝塚記念【10万馬券】予想! パンサラッサ「爆逃げ」にタイトルホルダーら阿鼻叫喚!? 「激流」だからこそ冴えわたる横山典弘の技
- 宝塚記念(G1)元JRA細江純子さん「凄く良く見せたのは、共同通信杯」エフフォーリアにまさかのジャッジ!? 「1番目か2番目」武豊アリーヴォ絶賛も、疑惑深まる年度代表馬の早熟説
- JRA 宝塚記念(G1)「2番手で…」あの陣営から不気味なコメント…タイトルホルダーを悩ませる“くせ者”の存在
- JRA宝塚記念(G1)エフフォーリア「完全復活は厳しい」と予告…デアリングタクト「生みの親」が語ったエピファネイア産駒2頭の決定的な違い
- JRA【CBC賞(G3)展望】川田将雅と実力馬が再タッグ!連覇狙うファストフォース松山弘平と同厩舎対決!
関連記事
JRA世紀の「ワガママ娘」が遂げた史上2頭目の快挙!牡馬顔負けの3連勝、グランプリで躍動する乙女たち…「強い牝馬」の時代はここから始まった!
JRA宝塚記念(G1)「2頭出しは人気薄を狙え」に一致!? タイトルホルダー、デアリングタクトに引け取らない魅力…武豊アリーヴォに一角崩しの期待大
JRA宝塚記念(G1)エフフォーリア「完全復活は厳しい」と予告…デアリングタクト「生みの親」が語ったエピファネイア産駒2頭の決定的な違い
JRA宝塚記念(G1)「負けるわけがない」究極仕上げに応えた佐藤哲三の満点騎乗!名牝ブエナビスタを完封した衝撃のレコード
JRA宝塚記念(G1)ディープボンド、武豊アリーヴォに朗報!? 春のグランプリ「最大の特徴」にこそ勝機あり…足りない馬が足りた歴史にヒント