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JRA【CBC賞(G3)展望】川田将雅と実力馬が再タッグ!連覇狙うファストフォース松山弘平と同厩舎対決!

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タイセイビジョン

 7月3日、小倉競馬場ではサマースプリントシリーズ第2弾のCBC賞(G3)が行われる。

 過去10年の優勝馬の単勝人気順を見ると、例年の中京開催だった2012~19年は1~4番人気馬が勝利している。ところが、阪神で開催された20年は13番人気ラブカンプー、小倉開催の昨年は8番人気ファストフォースが逃げ切り。昨年に続き小倉開催の今年も波乱となるのか。早速展望していきたい。

 タイセイビジョン(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)は、かつて朝日杯FS(G1)でサリオスの2着に入った実力馬。3歳春にはアーリントンC(G3)を制し、NHKマイルC(G1)では2番人気に推された(結果は4着)。それ以降は勝利こそないが、2着が2回ある。

 1回目が昨年11月の京阪杯(G3)。この時は後方を追走し、直線外を通って抜け出しを図ったが、道中さらに後ろにいたエイティーンガールに差し切られた。

 その後は7ハロン戦で4着、8着と勝ち切れず。前走はデビュー戦以来となる非重賞レースの春雷S(L)で2年ぶりの勝利を狙ったが、ヴェントヴォーチェの2着に敗れた。

 4歳になってからは鞍上がコロコロと替わっているが、今回も菅原明良騎手から乗り替わり。手綱を取るのは昨年のCBC賞以来、2度目のタッグとなる川田将雅騎手だ。1年前は3番人気で4着に敗れたが、その借りを返せるか。

 川田騎手は阪神開催だった11年ダッシャーゴーゴー、18年アレスバローズで制して以来、当レース3度目の制覇を見据える。

 タイセイビジョンと同じ西村厩舎のファストフォース(牡6歳、栗東・西村真幸厩舎)は昨年に続き開幕週の小倉で連覇を狙う。

 3勝クラスの身で臨んだ昨年は好スタートからハナを奪い切ると、そのまま逃げ切り勝ち。1分6秒0という日本レコードのおまけ付きだった。

 1年前は52kgという軽ハンデの恩恵を受けたのに加え、高速馬場を積極的に先行した鮫島克駿騎手の好判断も勝利につながった。600m通過が32秒3のハイラップを刻み、これを追いかけた先行馬は軒並み失速。後方から差し込んできた後のG1馬ピクシーナイトなどを完封する価値の高い勝利だった。

 その後は北九州記念(G3)2着、京阪杯3着などスプリント路線では常連の存在。前走・高松宮記念(G1)は9着に敗れたが、勝ったナランフレグとは0秒3差なら連覇の目は十分あるだろう。

 この馬にとってベストの小倉開幕週の芝1200m。松山弘平騎手と久々コンビ復活で1年ぶりの重賞制覇を飾りたい。

 西村厩舎の2頭の間に割って入るとすれば、軽ハンデ馬が濃厚だろう。

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アネゴハダ

 2勝クラスを勝ったばかりのアネゴハダ(牝3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が筆頭候補。今回は格上挑戦、かつ3歳牝馬とあって斤量に恵まれるのは間違いない。

 昨夏の新潟ダート1200mでデビュー勝ちすると、2戦目の小倉2歳S(G3)で3着に食い込み、小倉での好走実績もある。この春はフィリーズレビュー(G2)で3着に入り、桜花賞(G1)の権利を獲得。本番では15着に大敗したが、今月初旬の由比ヶ浜特別(2勝クラス)で古馬相手に3馬身差をつけ快勝した。

 小倉2歳S以来となるスプリント戦に臨む今回は、騎乗を予定していた酒井学騎手が負傷したため、テン乗りの藤懸貴志騎手が騎乗を予定している。

 藤懸騎手といえば、昨年6月のマーメイドS(G3)をシャムロックヒルで逃げ切って重賞初制覇を飾った苦労人。佐々木厩舎のキズナ産駒にテン乗りという状況はその時と重なる。

 14勝を挙げた昨年に比べると、今年はまだ4勝(25日時点)と調子は上がっていない藤懸騎手。約1年ぶりに巡ってきたビッグチャンスを生かしたい。

 モントライゼ(牡4歳、栗東・松永幹夫厩舎)は、2歳秋に京王杯2歳S(G2)を制した実績馬だが、3歳春のファルコンS(G3)で3着したのを最後に低迷中。前走は初めてダートを使われ大負けを喫したが、これが起爆剤になるか。芝のスプリント戦に戻って一発を狙う。

 デビュー戦は芝2000mだったカリボール(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、1800mで3勝を挙げ、菊花賞(G1)にも出走した。その時は6秒9の大差をつけられ、シンガリ負けを喫したが、その後は徐々に距離を短縮。前走で初の1200m戦となる芦屋川S(3勝クラス)に出走すると、見事一発回答でオープン入りを果たした。6歳馬のスプリント転向は吉と出るか。

 シホノレジーナ(牝5歳、栗東・寺島良厩舎)は3勝クラスからの格上挑戦だが、このクラスでも惨敗が続いているように実力不足は否めない。それでも陣営は2走前に障害に挑戦させるなど活路を見いだそうと必死。鞍上には自厩舎所属の今村聖奈騎手を抜擢し、出走が叶えばデビューから5か月目で重賞初騎乗となる。

 想定段階ではフルゲート18頭に対し、16頭前後がエントリーを予定している今年のCBC賞。昨年のファストフォースのように格下馬が波乱を呼ぶのか。それとも重賞勝ち馬がその実力を示すのか。注目の一戦は3日、15時35分に発走を予定している。

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