人気ゲームとのタイアップ機

　一撃必殺の「バッサリ感」で敵を打倒していく戦国サバイバルアクションゲーム「鬼武者」。実在の俳優を主人公のモデルに据え、細かな表情まで再現されたはハイクオリティの映像とともに世界を魅了したコンテンツは2014年、パチンコに移植された。『CRぱちんこ新鬼武者』である。

　爽快感と迫力のあるアクションをパチンコのゲーム性で再現した本機。マックスタイプという最高峰のハードによる出荷ということもあり、その爆裂性で人気を博した。その脅威の出玉性は以下のようになっている。

　大当り確率が約1/399.6で、RUSHとなるSTは約85％という非常に高い継続率を誇る。そのうえ、右打ち中は大当りすれば必ず15ラウンドの約1350発の最大出玉を獲得できるという驚愕の破壊力を持っているのである。

　しかも、初当り時でも14ラウンド（約1250発）か15ラウンドの大当りとなっており、右打ち中の破壊力はあるが出だしは最小限に抑えられる最近のマシンとは桁違いの迫力を堪能できるスペックとなっている。

　もともと『鬼武者』は約10年前にパチスロで登場しており、1回のボーナスで獲得できる最大限の711枚のビッグボーナスが連チャンする初代など、パチスロファンにとってはある程度の遊技機としてのイメージが作られていたが、パチンコでのデビューは鮮烈であったといえよう。

『CRぱちんこ新鬼武者』も演出面が秀逸

　さて、演出面のほうでは、モチーフとなるゲーム的な要素がふんだんに盛り込まれている。特に特徴的なのが「鬼ノ刻」と「鬼武俠」。大当りに関連する重要な演出で、画面に表示される「蒼鬼レベル」や「鬼ゲージ」と連動して発動する。メーターが貯まればアツくなるという分かりやすいビジュアル的な特性も含め、どんな状況でも期待感が持続するのである。

「鬼ノ刻」は数値（鬼力）がアップするほど期待度が高くなる。鬼力が8000を超えれば激アツリーチへの発展が約束される。また、この演出自体にも鬼の刻、百鬼の刻、千鬼ノ刻という3つのレベルがあり、「千」なら覚醒濃厚となる。

　一方、「鬼武俠」は画面右側になる鬼ゲージがMAXになると発展。「鬼ガチATTACK」や「阿倫チャンス」など激アツ演出へと移行する。「鬼ガチATTACK」はボタンで信頼度を上げていく演出で、表示された数値がそのまま大当り期待度になる。

「阿倫チャンス」のほうは小当りor大当りを告げる演出で、アタッカーロング開放すればRUSH濃厚の「阿倫BONUS」に突入するのである。

　爆発性の高いスペックによって人気を獲得した『新鬼武者』は以降、SUPER小当りRUSHを搭載した『ぱちんこ新鬼武者 超・蒼剣』や90％のループ率を誇る高継続高速変動タイプの『ぱちんこ新鬼武者 狂鬼乱舞』といったシリーズ展開された。

　最新機種は平和から『P新鬼武者 DAWN OF DREAMS』が去年リリースされたが、どれもスペックに特徴のある刺激的なマシンとなっている。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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