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怪物級の強さで8連勝、「落第馬」のメークミラクル

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水口優也騎手

 24日、札幌競馬場で行われた報知杯大雪ハンデキャップ(3勝クラス)は、水口優也騎手が手綱を取ったブラッティーキッド(牡4、栗東・中尾秀正厩舎)が優勝した。

 単勝オッズでは、古川奈穂騎手がコンビを組んだ2番人気ステイブルアスクと二分したが、圧倒的な強さで1番人気に応えた。2着に入ったオレンジペコに2馬身半の差をつけて圧勝。ゴール前でもまだまだ手応えに余裕が残っていた。

「直線では追った分だけ伸びる感じでした。ここに来てビックリするほど強くなっています」

 会心の勝利を振り返った水口騎手も驚きを隠せない。2走前の1勝クラスから瞬く間の3連勝。次走には重賞挑戦も視野に入ってくるだろう。

 これで地方時代からの連勝を8まで伸ばしたブラッティーキッドだが、ここまでの道のりは決して平坦だった訳ではない。

 今でこそ快進撃で話題を集めているとはいえ、一度は中央から追放された身。昨年4月のデビューから9月まで1勝も挙げることが出来ないまま、兵庫に移籍していた過去がある。移籍初戦で2着に敗れてから破竹の5連勝で中央へと再転入。かつて“地獄を見た男”の大変身に、某世紀末漫画の主人公を思い浮かべたのは筆者だけだろうか。

 しかも、コンビを組んでいる水口騎手は、以前の中央在籍時にも主戦を任されていた相手。デビュー戦から最後の3歳未勝利戦まで11連敗していた馬が、再コンビ結成してまさかの3連勝なのだから恐れ入る。

「過去の経緯を考えると水口騎手の『ビックリするほど強くなっている』という言葉の受け取り方の印象も違ってきますね。昔はパッとしなかった幼馴染と大人になってから再会したら、別人と見違えるような“いい男”になっていたみたいな(笑)。

そういえば、ダートで活躍している馬が中央に出戻って怪物級と噂された馬には、ダンシングプリンスもいましたね。あの馬も船橋時代を含む6連勝で3勝クラスを制覇。初重賞挑戦となったカペラS(G3)で3着に敗れましたが、その後の活躍は周知の通り」(競馬記者)

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ダンシングプリンス 撮影:Ruriko.I

 初挑戦では惜敗したダンシングプリンスだが、再挑戦した翌年に優勝。サウジアラビアに遠征した次走で海外の強豪相手に大楽勝を飾った。6月に行われた北海道スプリントC(G3)でも勝利して重賞3連勝の快進撃を続けている。そういう意味ではブラッティーキッドも偉大な先輩に続きたいところだ。

 そして、ブラッティーキッドには自身の重賞勝利だけでなく、ここまで苦楽を共にしてきた水口騎手の初重賞制覇の期待も背負っているという重要な使命がある。

 2010年にデビューした水口騎手だが、重賞は2着が最高でいまだ勝利には手が届いていない。

 これまで最も惜しかったのは2017年のCBC賞(G3)。13番人気セカンドテーブルでハナ差及ばず2着に敗れている。水口騎手自身も大好きだった馬と振り返るパートナーでの敗戦に、眠れない夜を過ごしたともいう。

 そんな鞍上に初重賞勝利の救世主となりそうな馬が、“メークミラクル”を思わせる展開で現れただけに、見ているこちら側としても期待が高まる。待望の勝利は手が届くところまで来ているぞ。ガンバレ水口!

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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