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札幌の夏、池添謙一の夏!初コンビでも技あり1本

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池添謙一騎手 撮影:Ruriko.I

 函館から札幌へと舞台の替わった夏の北海道開催だが、今年も“札幌男”池添謙一騎手が躍動した。G1などの大舞台で度胸のある騎乗で勝負師ぶりが有名な池添騎手だが、夏の北海道開催も大の得意にしていることで知られている。

 6、7月函館も63鞍に騎乗して7勝と気を吐いたが、7月札幌は14鞍に騎乗して早くも4勝の量産体制。函館の勝率が11.1%だったことを考えると、28.6%をマークした札幌はさらに相性がいい。それを象徴したレースのひとつが、先月31日に行われたクイーンS(G3)だった。

初コンビでも技あり1本

 このレースで池添騎手がコンビを組んだのは、昨年の勝ち馬テルツェット(牝5、美浦・和田正一郎厩舎)だ。ヴィクトリアマイル(G1)を13着に大敗しながら、2番人気に支持されたのは、昨年も同レースを14着に敗れての快勝だったからだろうか。

 とはいえ、初コンタクトとなるパートナーだけに乗る側も手探り。陣営の期待に一発回答を出すためには、騎手の手腕が問われる舞台だった。

 土曜札幌は内枠の逃げ先行勢が好走するケースが多数目についたことは、後ろからの競馬で好走しているテルツェットにとって難しい条件。そういう意味ではG1の代打職人の異名を持つ池添騎手が騎乗したことは、陣営にとっても幸運だったかもしれない。

 実際、ハナを奪ったローザノワールが、1000m通過61秒2のスローペースに落とし込み、勝負どころとなった4コーナー入り口では先行馬群が凝縮するレース展開。インの好位で我慢したテルツェットとしても、進路の確保が重要課題となった。

 ただ、そこで池添騎手が選択した決断はひたすら我慢するというもの。ライバル各馬が外から追い上げたのに対し、前が詰まれば仕方がないくらいに割り切ったことが功を奏した。

 道中で折り合いに苦しむ姿も見せていたテルツェットだが、インの経済コースを走れたこともあって手応えは十分。最後の直線では案の定、前が塞がったものの、すぐ前を走っていた横山武史騎手のホウオウピースフルが、ローザノワールの外を選んだことで最内に1頭分だけスペースが生まれた。

 テルツェットにとっての選択肢は、インを突くしかなかった訳だが、道中で慌てず騒がず勝機を待ち続けた池添騎手の忍耐力も見逃せない。2着サトノセシルとはハナ差の接戦だったが、それまでの臨戦過程を加味すると着差以上の完勝といえる内容だ。クイーンSにしても、これで4勝目。札幌と牝馬なら池添騎手に任せておけといえるだけの実績である。

「いつもいい馬に乗せてもらっているからで、今日もしっかり結果を出せて良かったです」

 レース後のコメントで謙遜してみせたが、「初めて乗るので過去の映像を見てレースに臨みました」「返し馬で状態が良さそうと感じていました」と振り返っていたように、勝つための対策はそれなりにしていた。「末脚を引き出せるように乗った」という有言実行なのだから恐れ入る。

 データ的にもG3に騎乗した池添騎手の勝率で最も高かったのが札幌。ネットの掲示板やSNSなどでは、一部のファンからすすきのが近くにあるからリフレッシュしている効果ではないか、なんて揶揄する声も出ていたが、こうして結果が出ているようなら雑音のようなもの。大好きな札幌競馬が続く8月、“夏の池添”から目が離せない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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