GJ > 競馬ニュース > 勝っても負けても相次ぐ非情宣告…田辺裕信「G1候補」降板に心中複雑!?
NEW

勝っても負けても相次ぐ非情宣告…田辺裕信「G1候補」降板に心中複雑!?

【この記事のキーワード】, , ,
勝っても負けても相次ぐ非情宣告…田辺裕信「G1候補」降板に心中複雑!?の画像1
田辺裕信騎手 撮影:Ruriko.I

「二の脚がつきませんでしたし、ペースが遅くて動けないところにいました」

 6月に行われた安田記念(G1)のレース後、そう語っていたのは田辺裕信騎手だ。

 騎乗したのはイルーシヴパンサー(牡4、美浦・久保田貴士厩舎)。前走の東京新聞杯(G3)では、G1でも好走歴のあるファインルージュを退け快勝。4連勝という勢いを買われて、最終的に1番人気の支持を受けた。

 ところが、レースでは武器とする鋭い末脚が不発に終わる。

 鞍上の言葉通り、前半3ハロン通過タイムが34秒7のマイルG1にしては遅い流れ。最後の直線では後方待機から追い込みを図ったものの、馬群を捌くのに手こずる場面も。結果8着に敗れ、人気を集めた2度目のG1挑戦は不完全燃焼に終わった。

勝っても負けても相次ぐ非情宣告…

 そんなイルーシヴパンサーが、14日に行われる関屋記念(G3)に出走を予定している。今回はG3と格も落ちる上、メンバー的にも負けられない仕切り直しの一戦。秋の大舞台へ向け、田辺騎手にとっても好スタートを切りたいところだろう。

勝っても負けても相次ぐ非情宣告…田辺裕信「G1候補」降板に心中複雑!?の画像2
岩田望来騎手

 しかし、『netkeiba.com』が公開している想定騎手では、鞍上は田辺騎手ではなく岩田望来騎手となっている。重賞勝ちを含む4連勝に導いた主戦だったが、無念にも降板となったようだ。

 思い返せば、田辺騎手は昨年の関屋記念をロータスランドで勝利しているが、同コンビでマイルCS(G1)を12着に敗れたのち、岩田望騎手へ乗り替わった経緯がある。その後、京都牝馬S(G3)1着、高松宮記念(G1)でも2着と結果を出され、悔しい思いを味わっている。

 そういったなかで、再び岩田望騎手への鞍上交代。騎手としては田辺騎手の方がキャリアは長いものの、岩田望騎手は全国リーディングで4位と勢いある若手ホープだ。弱肉強食の騎手の世界では、こういった乗り替わりは頻繁に起こる。

 とはいえ、今年は有力馬の乗り替わりが絶えない田辺騎手。自身が手綱を任されフローラS(G2)を勝ったエリカヴィータも、本番のオークス(G1)では福永祐一騎手へ交代となった。

 また、先週のレパードS(G3)で3番人気に支持されたホウオウルーレットも同じ。こちらも前走のいわき特別(2勝クラス)で5馬身差の圧勝に導いたのは田辺騎手だったが、いざ迎えた初重賞では福永騎手へ乗り替わりとなった。田辺騎手にとっても、度重なる乗り替わりにどこか心中複雑な思いもあるだろう。

 ちなみに、関屋記念ではオープン勝ちの経験があるエアファンディタに騎乗する田辺騎手。悔しい思いもあるなか、一矢報いる激走をみせてくれるだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

勝っても負けても相次ぐ非情宣告…田辺裕信「G1候補」降板に心中複雑!?のページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
  2. C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
  3. 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
  4. 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
  5. 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
  6. 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
  7. 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
  8. 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
  9. ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
  10. 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々