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【札幌記念(G2)展望】女王ソダシ「連覇」へ堂々出陣! ジャックドールVSパンサラッサで超ハイペース必至!?

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ソダシ 撮影:Ruriko.I

 21日、札幌競馬場では注目の札幌記念(G2)が行われる。今年は連覇を狙う白毛のアイドル、ソダシを筆頭に注目馬が目白押し。早速、今夏最大の注目と言える一戦を展望していこう。

 現役屈指の人気を誇るソダシ(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)。デビュー4連勝で阪神JF(G1)を制覇、同5連勝で桜花賞(G1)制覇と、2018年に生まれた世代牝馬の女王に君臨してきた。

 昨年、無敗2冠を狙ったオークス(G1)で初黒星となる8着に敗れると、その後は巻き返しを期して挑んだのが札幌記念だった。

 ラヴズオンリーユーに次ぐ2番人気に支持された一戦は、早め先頭に立つ積極策で押し切って勝利。秋は秋華賞(G1)で再び1番人気に支持されたが、10着に惨敗。さらに初ダートのチャンピオンズC(G1)もいいところなく馬群に沈み、出口の見えないトンネルに入り込んでしまった。

 気性面の課題も浮上し「不良少女化」が叫ばれる中、陣営は今年初戦にフェブラリーS(G1)を選択。「得意のマイル戦なら」とダート続戦で再起を誓った。結果は見せ場十分の3着に好走。そして、間隔を空けて臨んだヴィクトリアマイルでのG1・3勝目につなげた。

 結果的に、芝・ダート問わず、ワンターンのマイル戦なら通用するところを見せたソダシ。今回はコーナーを4回通過する小回りコースだが、1年前にクリアしており、コース自体は問題ないだろう。あとは、秋華賞以来となる2000m戦に対応できるかどうか。昨年は52kgの軽量を味方につけたが、55kgでの出走となる今年は斤量克服もカギとなる。

 展開的には後述する逃げ馬2頭を前に見ながら3番手からの競馬が予想される。後続勢からマークを受けつつも、逃げ馬2頭を捕まえに行く役割も担う。昨年と同様に早めに仕掛けるのか、それともワンテンポ遅らせての仕掛けとなるのか。吉田隼人騎手の手綱さばきにも注目が集まる。

 展開のカギを握るのはジャックドールとパンサラッサの逃げ馬2頭だろう。

 いずれも近走は逃げて結果を出しているだけに、本来はハナを切って自分のペースに持ち込みたいところ。今回それをかなえられるのは、どちらか1頭だ。

 ジャックドール(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、昨年9月の1勝クラスから今年3月の金鯱賞(G2)まで怒涛の5連勝を飾った。

 6連勝を狙った大阪杯(G1)では、エフフォーリアに次ぐ2番人気に支持された。内目の絶好枠からハナを主張していったが、2番手アフリカンゴールドがこれを厳しくマーク。前半1000mが58秒8と緩みのないペースで流れた。

 大本命のエフフォーリアが馬群に沈む中、代わりに好位グループから脚を伸ばしたのがポタジェやレイパパレだった。

 結果的にジャックドールは、初のG1でマークされる厳しい競馬。それでも掲示板(5着)を確保したことに一定の評価を与えていいだろう。

 逃げ一辺倒というわけでもなく、過去には2番手追走からでも勝利経験がある。今回は同型パンサラッサを先に行かせての2番手追走が濃厚か。陣営も「形を決めずに」と話しており、激しいハナ争いとはならないはずだ。

 大目標の天皇賞・秋(G1)を見据えて、番手からの競馬を成功させることはできるか。

 パンサラッサ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、2走前のドバイターフ(G1)でロードノースと同着V。G1・2連勝を狙った前走の宝塚記念(G1)では、タイトルホルダーのマークにもあって8着に敗れた。

 昨秋以降2000m以下に限れば4連勝中で、負けたのは有馬記念(G1)と宝塚記念の両グランプリだけ。

 洋芝はこれが初めてとなるが、函館芝で行われた1週前追い切りでは軽快な動きを披露しており、合わないということはないだろう。

 札幌芝2000mは最初のコーナーまでの距離が約380m。テンのスピードが決して速いわけではないため、枠順によってはハナを奪うのに苦戦する可能性もあるが……。いずれにしても、最初のコーナーまでにいかに楽な形でハナを切って一人旅に持ち込めるかどうかだろう。

 ここまでソダシ、ジャックドール、パンサラッサの3頭を挙げたが、思いのほかペースが上がれば、差し馬にもチャンスが出てくる。特にG1ウイナーの3頭には要注意だろう。

 1頭目は昨年のオークス馬、ユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)である。

 オークスを最後に勝利から遠ざかっており、昨秋以降は秋華賞13着、ジャパンC(G1)6着、京都記念(G2)5着、ドバイシーマC(G1)5着と凡走が続いている。

 洋芝は2歳夏の札幌2歳S(G3)以来で、約2年ぶり。その時はソダシとクビ差の接戦を演じ、2着に入った。道中じっくり脚を溜めての競馬で展開待ちの面はあるが、嵌れば1年3か月ぶりの勝利も。

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グローリーヴェイズ

 2頭目は、19年と21年の香港ヴァーズ(G1)を制したグローリーヴェイズ(牡7歳、美浦・尾関知人厩舎)だ。

 今年3月のドバイシーマCで8着に敗れて以来の実戦復帰は、C.ルメール騎手との初コンビで迎える。洋芝は初で、2000mもこの馬にとってはやや短めか。秋を見据えて、復帰初戦で見せ場をつくれるか。

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マカヒキ

 もう1頭のG1ウイナーは、6年前のダービー馬マカヒキ(牡9歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 年齢的にはさすがに厳しい戦いを強いられそうだが、10か月前の京都大賞典(G2)を勝利したように嵌ったときはまだまだ怖い。鞍上は、19年ジャパンC以来のコンビ復活となる武豊騎手が務める。

 この他には、ソダシと同じシラユキヒメ一族で7月の函館記念(G3)を制したハヤヤッコ(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)。前走と同様の時計を要する重い馬場なら一発の可能性も十分考えられる。

 G2を3勝した実績があるウインマリリン(牝5歳、美浦・手塚貴久厩舎)も近走不振だが、展開一つで上位を賑わすか。

 まさにG1級のメンバーがそろった今年の札幌記念は、21日、15時45分発走予定だ。

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