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キャロットファーム“エース候補”が痛恨の大敗デビュー…弟は4億円、キラーアビリティやナミュール以上の前評判も厳しい現実に

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 夏競馬は残すところ今週末の2日間のみ。いまだに1勝も挙げられていない2019年生まれの3歳馬たちは、残り少なくなった未勝利戦で生き残りをかけた争いを演じている。

 28日には新潟4Rで芝2000mを舞台にした3歳未勝利戦が行われた。22頭が登録し、4頭が除外の憂き目に遭ったが、フルゲート18頭がゲートインにこぎつけた。

 このレースを制したのはM.デムーロ騎手の3番人気シュトルーヴェ。道中は後方に控えると、4角11番手という位置取りから直線で末脚を爆発させ、デビュー3戦目で初勝利を挙げた。

キャロットファーム“エース候補”が痛恨の大敗デビュー…

 そして、そんなシュトルーヴェから遅れること6秒7。1秒=6馬身換算だと、「約40馬身」遅れとなるブービー17着で入線したのがフィアレスデザイア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)だった。

 父ディープインパクト、母ヒルダズパッションというフィアレスデザイア。半兄にはアメリカでG1を2勝したヨシダ(父ハーツクライ)がいる良血馬としてデビュー前から注目を集めていた。

 全姉には20年のシンザン記念(G3)を制したサンクテュエールがおり、1歳下のホウオウリュウセイがセレクトセールにて3億8000万円で落札されたこともあってフィアレスデザイアは、キャロットファームから1口あたり37万5000円(総額1億5000万円)という高値で募集された。

 これはキラーアビリティやナミュールなど90頭近くいる同ファームの同期の中では断トツの募集額で「世代のエース候補」だったのは言うまでもないだろう。

 大きな期待を背負ったフィアレスデザイアは、姉と同じ藤沢和雄厩舎に入厩。早期デビューに向けて美浦トレセンで調教を積んでいたが、大きなアクシデントに見舞われてしまったという。

「藤沢和厩舎に入厩したのは昨年の6月上旬でした。ゲート試験にも合格し、早い時計こそ出していませんでしたが、坂路でも軽快な動きを見せていました。しかし、入厩から1か月もたたないうちに全治6か月の大ケガをしてしました。なんでも骨盤(坐骨結節部)骨折だったとか……。

結局、故障が癒える前に藤沢和厩舎が解散し、鹿戸厩舎へと転厩。ケガから丸1年以上が経ってようやくデビューにこぎつけました。ところが、レースではスタートからついて行くのが精一杯の17着惨敗。調教の動きなどからある程度、苦戦は予想されていましたが、キャロット会員とみられるファンからはSNSなどで大きなため息が漏れています」(競馬誌ライター)

 もしフィアレスデザイアが牝馬なら繁殖入りも選択肢の一つとなるが、牡馬に生まれた本馬は走るしかないのが現状。地方にいったん転厩する可能性もあるが、やはり2歳時に大ケガをしていることから、引退の2文字がどうしてもちらついてしまうファンも少なくないだろう。

 初戦の内容からも、フィアレスデザイアが厳しい現状にいることは間違いない。大きな期待を背負っていた馬だけに返す返すも、昨年のアクシデントが残念でならない。

中川大河

〈著者プロフィール〉

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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