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菜七子の兄弟子が大台目前に54連敗の泥沼! かつてのホープはドン底から三度輝けるか

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丸山元気騎手

 ジョッキー界屈指のイケメンとしても知られる丸山元気騎手(31歳、美浦・根本康広厩舎)が大台の600勝を前に苦しんでいる。

大台目前に54連敗の泥沼!

 8月6日に599勝目を挙げたのだが、あと1勝が出来ずに54連敗と長いトンネルに入っており、ここ21戦は3着以内すらない状況だ。さらに今年の勝率は3.2%と、デビュー3年目以降最低の数字で、まさにドン底といえる。

 藤田菜七子騎手の兄弟子としても知られる丸山騎手だが、かつては若手のホープと呼ばれる存在だった。2009年にデビューすると、2年目には92勝、3年目にも72勝を挙げ、若手の中でも一際目立つ数字を残していた。3年目にはセイクリッドバレーで新潟大賞典(G3)を制し、同期の松山弘平騎手より先に重賞を勝つなど、順風満帆なスタートを切っていたように思えた。

 だが、丸山騎手本人は当時の成績について『netkeiba.com』の藤岡佑介騎手が連載しているコラム「with佑」で「2、3年目は本当に出来過ぎで、力のある馬にいっぱい乗せてもらっていたし、減量もあった。自分の技術ではなく、馬が勝手に進んでいってくれたというか。」と振り返っている。

 4年目以降の年間30〜40勝ペースが自分の実力だと認識していたそうで、実際に減量が外れると成績も伸び悩み、地道に上を目指す日々が続いた。

 そんな丸山騎手に二度目の輝きが訪れたのは騎手人生11年目の2019年。自己最多となる重賞年間4勝を含む71勝を挙げ、全国リーディングも11位とトップテンに肉薄した。
前述の対談の中で、浮上のきっかけはちょっとした意識の変化だったと語っている。

 以前は一頭の馬に対し、先々の成長をイメージした上で、今回はこういう競馬をしたいというビジョンを持って乗っていた。しかし、乗り替わりが頻発する環境下では目先の結果も重要。そこで目の前の勝ちに拘り始めたところ、結果が付いてきたという。

 それでも良い時期は長く続かない。翌2020年は45勝、2021年は26勝と勝ち星を落としており、再び苦しい状況に陥っている。

 勝ち星減少には横山和生・武史兄弟や菅原明良といった後輩騎手が成績を伸ばしている影響もあるだろうが、丸山騎手の成績を詳しく見ると、もう一つの要因が浮かんできた。

 2019年の71勝の内訳は中山・東京が21勝というのに対し、中京・新潟・福島で44勝するなど大半がローカル開催で挙げたものだった。一方、20、21年は中央開催での騎乗を増やしており、これが勝ち星減少に拍車をかけていそうだ。コラム内で「来年(2020年)は小倉も中京もなしで、ずっと本場で乗ろうと思ってます」と語っていたように、一段階ステップアップしたいとの思いが見て取れる。まずは早々に節目の記録を達成し、再び輝きを取り戻すきっかけとしてほしい。

 現在の低迷は産みの苦しみなのかもしれない。残念ながら結果には繋がらなかったが、今年の夏は4年ぶりに札幌滞在を選択するなど丸山騎手の試行錯誤は続いている印象だ。

川瀬若馬

〈著者プロフィール〉

スペシャルウィークらと同世代の脱サラライター。2歳戦をこよなく愛し、POGにも傾倒。競馬にのめり込むきっかけを作ってくれたサトノダイヤモンドのようにスマートな馬を追い求めている。馬券はデータや指数など「数字」重視。回収率には目を背けることもある。

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