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武豊×キーファーズ「2.6億円」高額馬が背水の陣、誓うトライアル「三度目の正直」

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 10日に行われた秋華賞トライアル・紫苑S(G3)はオークス(G1)2着の実績馬・スタニングローズが勝利。2着サウンドビバーチェ、3着ライラックを含め秋華賞の優先出走権を獲得した3頭はいずれも春の時点で頭角を現していた面々であり、その意味では順当な決着だったといえるだろう。

 それだけに今週末に行われるもう1つの秋華賞トライアル・ローズS(G2)では“新興勢力”の台頭が待たれるところ。中でも注目したいのが、デビュー前は世代の主役候補として期待を集めていたマイシンフォニー(牝3歳・栗東・松永幹夫厩舎)である。

 2つ上の半兄・マイラプソディはデビューから無傷の3連勝で京都2歳S(G3)を制覇した逸材であり、その活躍が影響しマイシンフォニーはセレクトセールにて2億6400万円(税込み)の高額で落札された。

 兄を所有しているキーファーズがわざわざセリで大枚を叩いたことを踏まえても、同馬に対する期待度の高さが伺える。

 こうした背景もあり注目株の1頭であったマイシンフォニーだが、早々に迎えた6月の新馬戦では4着に敗れてしまう。その後も勝ちあぐね4戦目でようやく初勝利を掴んだが、それは春を目前に控えた2月のことであった。

 何としてもクラシックへ駒を進めるべく、次走は桜花賞(G1)トライアル・フィリーズレビュー(G2)へと出走したが4着に敗戦。続いて異例ともいえる3ハロンの距離延長でオークストライアル・フローラS(G2)へと挑むが、再び4着と振るわず。

 クラシック出走へ執念のローテーションを敢行した陣営であったがその思いは届かず、マイシンフォニーは2走共にあと一歩のところで優先出走権を逃してしまった。

 夏は自己条件からの出直しで賞金加算を目指したが、1勝クラスでも勝利を挙げることはできなかった。デビュー前の注目度を考えると、ここまでの戦績は物足りないと言わざるを得ない。

誓うトライアル「三度目の正直」

「期待外れ」の評価を一蹴するためにも、自身3度目となるG1トライアルへと挑む今回は是が非でも結果が欲しいに違いない。念願の大舞台を目指すにあたり、ローズSはマイシンフォニーにとってまさに背水の陣といえる。

 今回の出走に向けて管理する松永幹師は「春に比べて落ち着きが全然違う。普段から折り合いが良くなった。春は惜しいところで権利を取れなかった。頑張ってほしいです」と春の雪辱へ力強いコメントを残している。

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武豊騎手

 実は、デビューから一貫して手綱を握る武豊騎手はフローラS後に「ポジションを取りにいったので、少し掛かってしまいました。最後は掛かったぶんだと思います。能力はありますよ」と気性面での課題が結果に響いたと述べていた。

 実際にフローラSでは最後の1ハロンで明らかに伸びを欠いており、折り合いの面が結果に響いたとした武豊騎手のコメントにも納得できる。松永幹師が語る通りに精神面での成長が見込めるとすれば、1勝馬とはいえ侮れない存在となるだろう。

 武豊騎手×キーファーズのタッグは現在、悲願ともいえる凱旋門賞(G1)へ向けて重要な時期を迎えている。だがドウデュースは前哨戦のニエル賞(G2)で4着に惨敗、帯同したマイラプソディはフォワ賞(G2)で最下位の大敗を喫しており、勢いに乗れているとは言い難い。

 ここでマイシンフォニーがローズSで好走を見せれば、異国での大偉業の達成に向けて陣営にいいムードを呼び込めるはず。自身の価値を示すために、同門のエースの背中を押すために、“最後の一冠”の切符を狙うマイシンフォニーの反撃に期待したい。

エビせんべい佐藤

〈著者プロフィール〉

98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

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