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凱旋門賞2年連続「降板」……関西のベテラン騎手が名門クラブ「世代No.1」で惨敗

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凱旋門賞2年連続「降板」……関西のベテラン騎手が名門クラブ「世代No.1」で惨敗の画像1
岩田望来騎手 撮影:Ruriko.I

 2日、中京5Rに行われた2歳新馬戦(芝2000m)は、新種牡馬サトノダイヤモンド産駒の3番人気ダノンペドロが優勝。インコースをロスなく進み直線で抜け出すと、逃げたマルクパージュを半馬身差で抑えきった。

 レース後、騎乗した岩田望来騎手は「ゴーサインを出したらいい反応をしてくれた」と操縦性の高さを評価。管理する寺島良調教師も「幼さはあるが、先々が楽しみになった」と喜びを語っている。

 ダノンペドロを所有するダノックスは、前日にも中京の新馬戦をダノンタッチダウンが快勝。2日連続で楽しみな素材が現れたといえそうだ。

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和田竜二騎手

 一方、1番人気でまさかの10着に惨敗したのが、和田竜二騎手とロードマンハイム(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)のコンビだ。

名門クラブ「世代No.1」で惨敗

 同馬の父は、この日の中山メイン・スプリンターズS(G1)を連覇するなど短距離G1・6勝をあげたロードカナロア。母は英国で重賞3勝の実績を持つワイルドココという良血である。

 ロードホースクラブにおいて総額5800万円で募集がかけられており、これは2歳世代の最高価格であることから、父も輩出した名門が本馬に世代の大将級の期待を寄せていることは想像に難くないだろう。

 14頭によって争われたレース。ロードマンハイムはスタートを無難に決めて先行すると、道中は4番手の内目を追走する。

 1000m通過は63秒4と先行勢向きのペースだったが、勝負どころの4コーナーで急に外へ大きく膨らんでしまうロス……。最後の直線でもほとんど伸びず、二桁着順に沈んだ。

「道中は勝ったダノンペドロの一列前でレースを進めており、手応えも悪くなさそうに見えましたが、やはり最終コーナーでスムーズさを欠いたのが痛かったですね。

パトロール映像を見ると、最後の直線では馬群の一番外までヨレてしまっているため、もしかすると左回りが不得意という可能性もあるでしょうか。右回りで見直すのもひとつの手かもしれません」(競馬誌ライター)

 とはいえ、単勝オッズ3.1倍の期待を裏切ってしまっただけに、レース後のSNSやネット掲示板などには「これは厳しい負け方」「まだ馬が幼い」「初勝利まで時間がかかりそう」などといった厳しいコメントも寄せられている。

 また、手綱を取っていた和田竜騎手にとっても、ここは落としたくない一戦だったかもしれない。

 というのも同騎手はこの日、フランスのパリロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞(G1)にお手馬のディープボンドが出走を予定するも、川田将雅騎手に乗り替わり。昨年も外国人ジョッキーに手綱を譲っており、2年連続で凱旋門賞を降板する羽目となった。

 それだけに、せめて日本国内ではしっかりと成績を残しておきたかったところだろう。

「ちなみに和田竜騎手はこの日、メインのポートアイランドS(L)でも1番人気ワールドバローズで5着に敗れるなど、11鞍に騎乗して未勝利に終わりました。次週以降での巻き返しに期待したいところです」(同)

 ただ、和田竜騎手はロードマンハイムについてレース後「4コーナーで怖がって、急に外へ飛んでいった」とのコメントを残しており、今回の敗戦はある程度は仕方のない部分もあったか。

 基本的には短い距離で活躍馬を出しているロードカナロアの産駒だけに、2000mの距離が若干長かったということも考えられそう。次はスムーズなレース運びから、きっちりと結果を出してくれることに期待したい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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