月額利用料980円、新品スマホ無料提供…ブックオフ格安スマホ、真の狙いとは?

 昨年、さまざまな企業がMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスへの新規参入を果たしたが、今年もDMMが「DMM mobile」を、東芝が法人向けの「TIEモバイル」を立ち上げるなど、流れは続いている。

 そんな中でも特に注目されたのが、1月27日に中古本販売チェーン・ブックオフを展開するブックオフコーポレーションが発表した携帯電話事業の新ブランド「スマOFF」。ブックオフは中古携帯電話の買い取り・販売を3年ほど前から行ってきたが、このたびブックオフ・オリジナルプランとして格安スマートフォン(スマホ)事業に参入したのだ。

 スマホとSIMカードのセット販売で、端末には日本初上陸のエイサー製SIMロックフリースマホ・Liquid Z200を採用。こちらをセット価格1万800円、月額利用料980円で提供し、1日70MB、1カ月約2.1GBまで利用可能なサービスとしている。ちなみにLiquid Z200は3G対応スマホでLTE非対応だが、このSIMカードを他のLTE対応スマホに差し替えれば下り最大150Mbpsでの利用も可能だという。

 これだけでは後発企業として脚光を集められないが、ブックオフならではのサービスで独自性を打ち出してきたのだ。それは、消費者が使用していた(中古販売可能な状態の)フィーチャーフォン(ガラケー)やスマホをブックオフに売却した場合、新品SIMとフリースマホ端末・Liquid Z200を無料プレゼントするというものだ。ただし、端末無料契約の場合、2年間の継続利用が必要で、2年未満での解約時は違約金が発生する。実にブックオフ“らしい”戦略である。

ブックオフは中古携帯売買の活性化が目的

 そこで携帯事業を担うブックオフ事業開発部に、「スマOFF」について話を聞いた。

「ブックオフグループでは2011年12月より携帯電話の買い取りサービスを開始しておりますが、現在、国内の携帯電話のリユース率はまだ3%程度となっております。そこで、SIMフリー端末のユーザー数を増やすことが中古携帯電話の認知度向上となり、中古携帯電話の未来を広げることにつながると考え、『スマOFF』を開始しました。これまでご契約いただいたお客様の層としましては、30~40代の男性がメインです。携帯電話の買い取り成立で新品端末が無料になるというサービスに関しては、大変ご好評をいただいております。端末のスペックに関しては、満足しているというお声もあれば、LTE対応でないことがネックであるなどのお声もいただいており、賛否両論ございます。また料金に関しても月額980円という低価格が決め手となったとおっしゃっていただける場合もあれば、端末無料契約の場合の2年縛りはないほうがよいというお声や、料金を上げてもいいからデータ容量を増やしてほしいといったお声もいただいております。いずれも今後のサービス運営の参考にさせていただきたいと考えております」(ブックオフ事業開発部)

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