ソフトバンク、孫正義の暴挙or英断?30万円“感情持つ”ロボット販売に秘めた野望

一般向けの発売が延期となっていたペッパーだが、ついに6月20日より販売が開始された
 ソフトバンクは6月20日、人型パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を一般向けに販売開始した。6月中の販売予定台数とされた1000台は、受付開始から1分で完売した。感情を認識するだけでなく、脳のメカニズムを基に感情を再現し、自身も感情を持つなど新しい進化を遂げたペッパーだが、ソフトバンクはその先に何を見据えているのだろうか。

ようやく一般向け販売開始

 ソフトバンクがペッパーを発表したのは昨年の6月。その後、開発者向けに限定販売が行われ、またネスレなどいくつかの企業に対しても提供され、接客やテレビCMに起用されるなど、大きな注目を集めてきた。

 一方で、一般向けの発売に関してはなかなか決まらなかった。発表当初は今年の2月より販売を開始するとしていたが、2月の決算発表会でソフトバンク社長の孫正義氏は「一般向けの販売は夏頃になる」と、延期を明らかにした。そのため、一般向け発売そのものを危ぶむ声もあった。

 そんな中発売されたペッパーの料金を見てみよう。本体価格が税抜19万8000円というのは発表当初と変わっていないが、ペッパーは情報をクラウドで処理するため、クラウド利用に加入が必須となっている「基本プラン」が36回の割賦払いで毎月1万4800円となっている。さらに事故や故障などに備えた「保険パック」に加入すると、36回の割賦で月額9800円となる。

 また法人向けに、専用のプログラム「Pepper for Biz」を今秋に提供予定という。購入はハードルが高いと考える企業向けに、時給1500円で“アルバイト派遣”する仕組みも設けるとのことだ。

ペッパーの発売が延期された2つの理由

 しかしなぜ、ペッパーは一般向けの発売が延びることとなったのだろうか。6月18日の発表内容から察するに、大きく分けて2つの理由があると考えられる。1つは、ペッパー自体の機能強化だ。

 ペッパーは発表当初、人の表情や声などから感情を推測し、感情に応じた対応をしながら学習していく感情認識機能を搭載したロボットとして紹介された。だが今回、ペッパーの新たな目玉として「感情エンジン」というものが追加されている。

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