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旧第一勧銀の不良債権の受け皿会社の末路

フェラーリにも影響! 地銀に会社更生法を申請された小野グループ

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10年のツケは重い。(「小野グループ」HPより)

「金融機関が融資先の法的整理を申し立てるなんて、異例中の異例のことだ。何があったのか」。

 関係者に衝撃が走った。

 10月26日、地方銀行中位の福井銀行が、ある会社の会社更生法を東京地裁に申請した。申請されたのは小野グループ(福井市)の中核3社。小野グループといえば旧第一勧業銀行(DKB)の抱えていた不良債権の“受け皿機関”として、つとに有名だった。2002年4月、旧第一勧銀、旧富士銀行、旧日本興行銀行の3行が統合して、みずほホールディングス(現みずほフィナンシャルグループ)が誕生するまでは、DKBと蜜月な関係にあった。

 福井市内で会見した福井銀行の伊東忠昭頭取は、これに踏み切った理由として「10月上旬に3社から『過去10年にわたって不正な経理処理があった』ことと、『10月末の資金繰りに窮している』との報告を受けた」と述べた。小野グループは現経営陣による自主的な再建を望んだが、福井銀行は不正経理に対して「裁判所の監督の下、透明性、公平性の高い再建手続きが必要になる」と判断し、「会社更生法による法的措置を選択した」と説明した。

 関係者によると、「多数の偽造・改竄された資料が銀行に提出されていたことが判明した。小野グループは元利の返済の猶予を申し出たが、(銀行が)“悪質”と判断。法的手続きに踏み切った」という。

 福井銀の会社更生法申立書には「小野グループは巧妙な方法を用い、多額の粉飾決算を行い、残高証明書、当座取引計算書まで偽造する悪質性の高い行為があった」と書かれている。

 経営破綻したのは軽金属鍛造のワシ興産(小野光太郎社長)、自動車用鍛造ホイール製造のワシマイヤー(小野稔社長)、プラスチックメガネレンズメーカーのアサヒオプティカル(同社長)の3社。3社の負債総額は369億円。3社合計で300人の従業員がおり、福井県では過去最大規模の倒産となる。

 福井銀は「3社に対する181億6300万円の貸出債権について、取立不能または取立遅延のおそれが生じる」とし、13年3月期の9月中間決算で178億円を損失処理する。これに伴い、業績を大幅に下方修正。連結最終損益は、16億円の黒字から136億円の赤字に転落した。一方、ほくほくフィナンシャルグループ傘下の北陸銀も3社に対して127億8200万円が取り立て不能、または遅延のおそれがある。12年9月中間決算で損失処理するが、連結業績予想は据え置いた。とはいっても、福井県だけでなく石川、富山の3県の地元企業の資金繰りに影響が出ることは避けられない。銀行の融資姿勢が厳しくなるからだ。

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そんな食いしん坊みたいなテンションで言われても…。

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