レジル株式会社と北九州市が共同で進める集合住宅の脱炭素化プロジェクトが、2024年度の「NIKKEI脱炭素アワード」で大賞を受賞した。このプロジェクトは、北九州市の公営住宅建て替えに伴い、太陽光発電(PPA方式)、一括受電方式、蓄電池を組み合わせ、再生可能エネルギーの自家消費率を最大限に高めるモデルケースを創出するものとなっている。

 本取り組みでは、集合住宅の屋根を活用した太陽光発電設備の導入に加え、蓄電池を設置することで、発電した電力を効率的に活用している。

 また、集合住宅1棟で再エネ100%化の実現と、災害時におけるレジリエンス向上の両立を実現している。さらに、初期投資や運用管理の負担を軽減するスキームも採用されており、建物所有者や管理者にとっても導入しやすい仕組みとなっている。

 このプロジェクトは、家庭部門の脱炭素化を推進する新たなモデルとして高く評価され、今後は全国の集合住宅への展開が期待されている。レジルは今後も、「脱炭素を、難問にしない」というビジョンのもと、地域と連携した持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていく方針だ。