・世界の音楽売り上げ、14年ぶりに増加 ー WIRED.jp(2月28日)
世界的に見ても、相変わらずCDの売り上げは低調だが、音楽配信サービスの売り上げが増加したことによって、前年比プラスという結果になった音楽業界。配信市場は、世界で56億ドルの売り上げを獲得しており、その規模も年々増加しつつある。また、音楽業界を悩ませる違法ダウンロードの利用は17%減少。この結果について、同報告書では「Spotify」をはじめとする音楽ストリーミングサービスの登場によって、利用者が違法ダウンロードに頼らずに済む環境が整いつつあることがその理由とみている。
・Spotifyは音楽業界の救い主? ユニバーサル幹部が語るデジタル戦略 ー 週アスPLUS(2月6日)
現在、世界の音楽市場を語る上で「Spotify」は重要なキーワードとなっている。2008年にスウェーデンでサービスを開始し、ヨーロッパ諸国の音楽業界を変化させたこのサービス。2011年にはアメリカ進出も果たし、会員数は2000万人、そのうち有料会員数は500万人を誇っている。
本記事にコメントを寄せるNiklas Twetman氏が所属するユニバーサルミュージックは、「いま変更しなければ、われわれの事業は存続しない」という危機感の元、2008年にSporifyと提携。この新事業が功を奏し、2011年には全体売り上げの70%を占めるなど、CDの売り上げを大きく上回ることとなった。「2012年上半期、スウェーデンの音楽市場規模は30%増となり、CD販売の減少も2%台にとどまった。このような音楽業界全体の底上げに、Spotifyは大きく貢献していると分析されている」と、その功績を評価している。
・Google、定額制音楽ストリーミングサービス開始に向け大手レコード会社と交渉中 ー Musicman.NET(2月25日)
「Spotify」や「Deezer」などの成功を受け、Googleでも音楽ストリーミングサービスに向けた動きを開始。現在レコード会社各社との交渉を行なっている。AndroidプラットフォームやGooglePlay、YouTubeなど、Googleが持つ強みを活かせば、先行するサービスに対抗する可能性は十分。また、AppleやAmazonなどの大手ライバル企業に先んじてストリーミングサービスに進出したいという思惑もあるようだ。Google PlayやGoogle+など、近年Googleが提供するサービスには、どこかイマイチな印象が拭えない。はたして、ストリーミングサービスという新たな分野で、再びGoogleの底力を示すことができるのだろうか?
・韓国の悪いところを指摘するよりも 日本は音楽開国しアジア音楽共同体を作るべき ――☆Taku Takahashi氏(m-flo)インタビュー【前編】 ー ダイヤモンド・オンライン(1月29日)
・面白い音楽を作れていないのは 音楽家とレコード業界の連帯責任だ 業界の仕組みがバブル時代のまま――☆Taku Takahashi氏(m-flo)インタビュー【後編】 ー ダイヤモンド・オンライン(2月5日)
m-floの☆Taku Takahashi氏にマイクを向けた本記事は、前後編に分けられた長い記事だが、この手の情報に興味をお持ちの向きは一読しておきたい。
凋落著しい日本の音楽業界について、「世界のトレンドから遅れを取っており、そのことに日本人が気づいていない」とバッサリ。また、40年前のビジネスモデルがいまだに使い続けられいる現状を「ガラパゴスのように他の場所から取り残されている」と指摘する。