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「上戸彩の“つくり方”」芸能プロ大手オスカー幹部に聞く…恋愛禁止ルールは必要

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「オスカープロモーション HP」より
 米倉涼子、上戸彩、武井咲、剛力彩芽をはじめ、約6500人ものタレント、モデルが所属する、芸能プロダクション最大手のオスカープロモーション(以下、オスカー)。数多くのドラマやコマーシャルに所属タレントが出演するほか、女性タレントの登竜門の1つとされるオーディションイベント「全日本国民的美少女コンテスト」も開催する同社の強さの秘訣とはなんなのか?

 今回、オスカー専務取締役の鈴木誠司氏に、

「有望株の発掘、スカウト、デビューの裏側」
「綿密な長期計画に基づくタレント育成法」
「売れるタレントの共通点とは?」
「芸能マネジャーのお仕事とは?」
「タレントに恋愛禁止ルールが必要なワケ」

などについて聞いた。

ーー御社は「全日本国民的美少女コンテスト」や、スカウト、スクールなど、新人発掘のためにいろいろなルートをお持ちですね。

鈴木誠司専務取締役(以下、鈴木) 芸能プロダクションにとって、新人発掘はメーカーにとっての商品開発と同じです。メーカーが持続的に成長するには、常に新商品を開発して市場に投入していくことが必要な点は、当社も同じです。絶えず将来有望な新人を発掘していく必要があります。そのためのルートは、多ければ多いほどよい。ですので、使えるルートはなんでも使い、発掘に努めています。

ーースカウトというと、繁華街で声をかけるというイメージですが、実際にはどのように行われているのでしょうか?

鈴木 私も含めて、繁華街だけでなく、電車の中でも声をかけますよ(笑)。もちろん電車を降りるまで待ってからですが。それから、当社は仕事で日本全国のいろいろな土地に出掛けますから、そういう場所ですばらしい人材に巡り会ったら、もちろんスカウトします。今では「全日本国民的美少女コンテスト」からスターがたくさん生まれていますが、昔はスカウトが中心でした。

ーーその「全日本国民的美少女コンテスト」ですが、具体的にはどのように審査が行われているのでしょうか?

鈴木 応募者数は毎回10万人前後で、まず応募書類で選考し、2500名程度に絞ります。2次審査は面接、レコード会社などの協賛各社の方々や、主要な雑誌約30誌の編集長や副編集長の方々に、審査に加わっていただいています。

ーー貴社の社員以外の方々も、審査員として参加される理由はなんでしょうか?

鈴木 例えば雑誌社の方に、「あの子を使いたい」と言ってもらえれば、仮にその子が最終選考に残らなかったとしても、モデルとしての夢が広がるわけです。例えば、剛力彩芽がそうでした。彼女は、2次審査で落ちたのですが、「セブンティーン」(集英社)のモデルをやりながら一生懸命頑張ったので、今の彼女があります。

ーー10万人前後の候補者を2500人に絞るのも難しいと思いますが、2次審査でさらに絞り込むわけですね。どのような基準で選ばれるのですか?

鈴木 企業秘密です(笑)。それは冗談ですが、言葉で表現するのは難しいですよ。長年鍛えた勘というのでしょうか、そういうものが大きいです。例えば、1997年の第7回のコンテストに参加した上戸彩は、当時小学校6年生で、背も小さかった。でも、2次審査の時にその上戸を見た社長の古賀(誠一氏)は、「この子は将来、必ず芸能界を変える」と言いました。結局彼女はグランプリを取れなくて特別賞でしたが、その後の活躍は皆さんご存じの通りです。

ーー上戸彩さんをはじめ、現在活躍されている貴社所属タレントの中には、剛力彩芽さん、米倉涼子さん、福田沙紀さんなど、意外とグランプリを獲得していない方が多いですが、それは戦略的に「あえて受賞させなかった」という面はあるのでしょうか?

鈴木 たまたまです。美少女コンテストの最終選考に残るメンバーの平均年齢は13歳~14歳、中学1〜2年です。その時点で彼女たちに完璧を望むのは難しい。ですので、演技や歌、容姿など全般的に見て平均点以上を取れる候補者が、総合的に高得点になり、グランプリを取りやすくなります。