ガラケーメーカー関係者によれば、「ガラケー利用者は、スマホ利用者と比較すると買い替えサイクルが長いため、特定メーカーが2年に1度しかモデルチェンジをしなくても、十分にユーザーニーズに応えられる」という。現在、ガラケーの買い替えサイクルは4~6年が一般的だという。スマホは1~2年で買い替えられるといわれているのと比べると、大きく違うことがわかる。
これらのガラケー新機種は、ドラスティックに機能アップしているわけではないのだが、やはり新機種でないと、ユーザーの購買意欲を獲得できないのだそうだ。
●買い替えサイクルの長いガラケーユーザー
日本におけるAndroid端末の火付け役になった初代「Xperia」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)が登場したのは、2010年の4月10日。初代「iPhone」(アップル)の登場は07年のことだが、日本国内で販売されるようになったのは「iPhone 3G」からで、08年のことだ。もちろん、「iPhone」発売当初から使用している人もいるだろうが、一般消費者にスマホブームが起こったのは、やはり「Xperia」の登場からだろう。
たった4年前のことではあるが、この4年間のスマホ業界の動き、端末の進化は激しかった。かつてのAndroid端末の使い心地は決して良くはなかったが、今では画面が広くバッテリ駆動時間も長くなり、操作も快適になった。FacebookやTwitter、LINEなどのSNSもスマホでの利用が一般的になった。
そんなスマホの進化を見ながらも、「やはり、電話とメールさえできればいい」という人は少なからず存在する。そして、コミュニケーションを取るために、新しい手段をマスターするのが面倒だという人も多い。そのような人々がスマホに飛びつかず、ガラケーを使い続けた。