【2025年最新】インデックス投資おすすめランキング！S&P500・オルカン徹底比較＆証券会社の選び方

 今、そんな悩みを抱えていませんか？

その解決策として、今「インデックス投資」に注目が集まっています。2024年に始まった新NISAを追い風に、資産運用を始める人は急増。日本証券業協会の調査では、2024年9月にはNISAの総口座数は2,500万口座を突破しています。

特に人気なのが、市場全体の動きに連動するシンプルなインデックスファンドです。代表的な「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」は、純資産総額が6兆円を超えるなど、多くの人に選ばれていることからも、その信頼性の高さがうかがえます。

しかし、いざ始めようとすると「人気のS&P500とオルカンって何が違うの？」「どの証券会社がいいの？」と、選択肢の多さに悩むのも当然です。

この記事では、そんな悩みをスッキリ解決。人気の「S&P500」と「全世界株式（オルカン）」の徹底比較から、あなたに合う証券会社の選び方、NISAでの始め方まで分かりやすく解説します。

この記事を読めば、自信を持ってインデックス投資を始められます。さあ、一緒に資産づくりの第一歩を踏み出しましょう。

【結論】インデックス投資は「S&P500」か「全世界株式（オルカン）」がおすすめ！

インデックス投資でどの商品を選ぶか迷ったら、最初の選択肢として「S&P500」と「全世界株式（オルカン）」に連動する投資信託を比較・検討することをおすすめします。

なぜなら、この2つは世界経済の成長を捉えやすく、低コストで幅広い分散投資ができるため、世界中の投資家から「王道」として支持されているからです。実際に、代表的な投資信託である「eMAXIS Slim」シリーズでは、「全世界株式（オルカン）」の純資産総額が6兆円、「S&P500」も5兆円を突破しています。これは、いかに多くの投資資金が集まり、信頼されているかの客観的な証拠と言えるでしょう。

もちろん投資である以上、元本保証はなくリスクは伴いますが、この実績ある2つの指数を軸に考えることが、あなたにとって最適な商品選びへの確かな第一歩となります。

そもそもインデックス投資とは？基本をわかりやすく解説

数ある投資手法のなかで、「インデックス投資」が注目されている理由は、インデックス投資が「市場全体の平均点を目指す」という、非常にシンプルで分かりやすい投資スタイルだからです。個別の企業の業績を細かく分析する必要はなく、日経平均株価やS&P500といった、ニュースでよく耳にするような「市場の平均点」そのものに投資するイメージです。

例えば、「日経平均株価に連動するインデックス投資」なら、日本の有名企業225社の株を少しずつまとめて買うようなもの。この仕組みのおかげで、専門的な知識がなくても、経済全体の成長とともに自分の資産も成長していくことを期待できるのです。

この章では、そんなインデックス投資の具体的な仕組みから、メリット・デメリットまで、さらに詳しく掘り下げていきましょう。

インデックス投資の仕組みを3分で理解

インデックス投資の「インデックス」とは、「指数（しすう）」を意味します。これは、市場全体の動きを示すための指標のことで、日本の「日経平均株価」やアメリカの「S&P500」などが有名です。インデックス投資は、この「指数と同じ値動きを目指す」運用方法です。

これを実現するのが、「投資信託（とうししんたく）」という仕組みです。投資信託は、たくさんの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家（ファンドマネージャー）が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。

インデックスファンドの場合、ファンドマネージャーは特定の指数、例えば日経平均株価を構成する225社の株式を、指数における比率と同じになるように購入・管理します。私たち投資家は、その投資信託（インデックスファンド）を100円といった少額から購入するだけで、間接的にその225社すべてに分散投資していることになるのです。

インデックス投資の3つのメリット

インデックス投資が初心者の方に特におすすめされる理由は、大きく分けて3つの強力なメリットがあるからです。

• 手数料が圧倒的に安い
• 1本で自然に分散投資ができる
• 運用の手間がかからない

まず、手数料（信託報酬）の低さは最大の魅力です。人気のインデックスファンドの手数料は年率0.1%程度なのに対し、プロが独自に銘柄を選ぶアクティブファンドでは年率1%を超えることも珍しくありません。このわずかな差が、長期運用では数十万円以上の大きなリターンの差につながる可能性があります。

次に、手軽に分散投資できる点です。「S&P500」ならアメリカの主要企業約500社に、「全世界株式」なら世界中の約3,000社に、この1本を買うだけで投資できます。仮に投資先の1社が倒産するようなことがあっても、全体への影響はごくわずかで済み、大きな損失のリスクを軽減する効果が期待できます。

そして、手間がかからないことも大きな利点です。投資先の銘柄入れ替えなどは、すべて運用の専門家が指数のルールに沿って自動で行ってくれます。あなたは最初に積立設定をするだけで、あとは基本的に「ほったらかし」。忙しい日々を送りながらでも、着実な資産形成を目指せます。

デメリットは？「やめとけ」と言われる理由と注意点

インデックス投資はメリットが多い一方で、「やめとけ」という声が聞かれることもあります。それは、無視できない3つのデメリット（注意点）があるからです。投資を始める前に、必ず光と影の両面を理解しておきましょう。

• 短期間で大きく儲けることは難しい
• 市場の平均以上のリターンは期待できない
• 元本割れのリスクは避けられない

インデックス投資は、市場全体の成長に合わせてコツコツ資産を育てる手法です。そのため、特定の企業の株が急騰して「1年で資産が10倍になった」というような、個別株投資で見られるような爆発的なリターンは期待できません。あくまで良くも悪くも「市場の平均点」を目指すのがインデックス投資です。

そして最も重要な点が、元本が保証されているわけではないということです。市場全体が下落する局面、例えばリーマンショックやコロナショックのような経済危機が起きた際には、インデックスファンドの価格も連動して下落します。過去には、S&P500が1年間で30%以上下落したこともありました。

アクティブ投資との違いは？どちらが儲かる？

インデックス投資とよく比較されるのが「アクティブ投資」です。この2つの最大の違いは、運用の目標にあります。

• インデックス投資：日経平均株価などの「市場の平均点」を目指す守りの戦略
• アクティブ投資：運用のプロが独自の分析で銘柄を選び、「市場平均を上回るリターン」を狙う攻めの戦略

では、「どちらが儲かるのか？」という疑問が湧きますよね。意外に思われるかもしれませんが、長期的に見ると、多くのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない、というデータがあります。その主な理由は「手数料の高さ」です。

例えば、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の調査によると、日本の大型株アクティブファンドのうち、2023年末までの過去10年間で市場平均（TOPIX）を上回る成績をあげられたのは、わずか17.14%でした。つまり、8割以上のアクティブファンドは、高い手数料の壁を越えられず、市場平均に負けているのです。

【徹底比較】S&P500と全世界株式（オルカン）どっちを選ぶべき？

インデックス投資の王道として挙げられる「S&P500」と「全世界株式（オルカン）」。どちらも非常に優れた指数ですが、その中身は大きく異なります。どちらを選ぶべきかという問いの答えは、「あなたがどのような未来を予測し、どれだけのリスクを受け入れられるか」によって変わってきます。

一方は、世界経済を牽引してきたアメリカの成長にすべてを賭ける「集中投資」。もう一方は、アメリカを含む世界全体の成長の果実をバランスよく受け取ろうとする「分散投資」です。

投資対象の違い（アメリカ集中投資 vs 世界分散投資）

S&P500と全世界株式（オルカン）の最も大きな違いは、その名の通り「投資している国の範囲」です。

S&P500は、100%アメリカの企業に投資します。具体的には、アップル、マイクロソフト、アマゾンといった、世界をリードする約500の優良企業で構成されています。これは、今後の世界経済もアメリカが中心であり続けると信じ、その成長に期待する「アメリカへの集中投資」と言えるでしょう。

一方、全世界株式（オルカン）は、アメリカだけでなく、日本やヨーロッパなどの先進国、そして中国やインドといった新興国まで、約47カ国の約3,000社に投資します。これは、「世界経済全体への分散投資」です。

ここで重要なのは、オルカンの構成比率です。実は、その約6割はS&P500にも含まれるアメリカ企業で占められています。つまり、オルカンを選ぶということは、「アメリカを中心に据えつつも、万が一アメリカが失速した時のために、他の国々にも保険をかけておく」という考え方になります。

コスト（信託報酬）の比較

インデックス投資でリターンを最大化するために最も重要な要素の一つが「コスト」、特に「信託報酬」です。信託報酬とは、投資信託を保有している間、毎日少しずつ自動的に引かれる手数料のこと。このコストが低ければ低いほど、手元に残るリターンは大きくなります。

では、S&P500とオルカンのコストを比較してみましょう。結論から言うと、どちらも業界最低水準の低コストですが、現在は「全世界株式（オルカン）」の方が「S&P500」よりも信託報酬が低いという逆転現象が起きています。

これは、投資信託業界での激しい手数料引き下げ競争の結果です。以前は投資対象がシンプルなS&P500の方が低コストなのが一般的でした。

具体的な数値で見てみましょう。最も人気のある「eMAXIS Slim」シリーズの場合、信託報酬（年率・税込）は次の通りです。

• eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）：0.0814% 以内。 
• eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）：0.05775% 以内。 

※数値は2025年8月三菱UFJ信託銀行参照https://safe.tr.mufg.jp/cgi-bin/toushin/tsl.cgi/index.html

例えば、100万円を1年間投資した場合、上記2本の信託報酬差は約0.02365%なので、年間で約237円の差になります（100万円×0.0002365≒236.5円）。

過去のリターンとリスクの比較

「結局のところ、過去の成績はどちらが良かったの？」というのは、誰もが気になるポイントですよね。結論から言うと、過去10年間に限れば、「S&P500」が「全世界株式（オルカン）」を上回るリターン（成績）を記録しています。

これは、近年の世界経済をアップルやマイクロソフトといったアメリカの巨大ハイテク企業が力強く牽引してきた結果です。

具体的なデータを見てみましょう。投資信託の指数データを提供している「myINDEX」の情報を基に計算すると、2014年5月末から2024年5月末までの10年間における円換算での年率平均リターンは以下のようになります。

• S&P500（配当込み）：年率 19.37%
• MSCI ACWI（オルカンの元となる指数、配当込み）：年率 15.63%

このデータが示すように、過去においてはアメリカへの集中投資が非常に良い結果を生み出しました。

ただし、ここで注意すべきは「リスク（価格の振れ幅）」です。リターンが高いということは、それだけ価格変動も大きくなる傾向があります。S&P500はアメリカ経済に集中している分、好調な時は大きなリターンが期待できますが、不調になった時の下落幅も大きくなる可能性があります。

※上記の年率平均リターンは、以下のデータソースを基に、指定期間（2014年5月末～2024年5月末）で算出しています。

データソース: myINDEX

S&P500 (配当込み、円建て): https://myindex.jp/S001.php

MSCI ACWI (配当込み、円建て): https://myindex.jp/M002.php

【結論】S&P500がおすすめな人、オルカンがおすすめな人

ここまで比較してきた内容を踏まえ、あなたがS&P500とオルカンのどちらを選ぶべきか、具体的な人物像で整理してみましょう。

S&P500がおすすめな人

• 「これからも世界経済の中心はアメリカだ」と強く信じている人
• より積極的なリターンを狙いたい人
• 投資先の情報をシンプルに保ちたい人

S&P500は、GAFAMに代表されるような世界最強の企業群に集中投資するスタイルです。過去の実績が示すように、アメリカ経済が好調な局面ではオルカンを上回るリターンが期待できます。アメリカの成長力を信じ、ある程度のリスクを取ってでも高いリターンを目指したいと考えるなら、S&P500が有力な選択肢となるでしょう。

全世界株式（オルカン）がおすすめな人

• 「将来、どの国が成長するかは分からない」と考える人
• できるだけリスクを分散させ、安定感を重視したい人
• 投資の判断を完全に「おまかせ」したい究極のほったらかし投資を目指す人

オルカンは、1本で世界中の株式市場に投資できる究極の分散投資ファンドです。もし将来アメリカの経済成長が鈍化し、他の国や地域が台頭してきたとしても、その成長を自動的に取り込むことができます。「細かいことは考えず、世界経済の成長の平均点を着実に受け取りたい」という安定志向の方には、オルカンが心の平穏を保ちやすい最適なパートナーとなるはずです。

【S&P500・オルカン以外も】人気インデックスファンド おすすめランキング

S&P500とオルカンがインデックス投資の二大巨頭であることは間違いありません。しかし、世の中には他にもあなたの投資目的を叶えてくれる、魅力的なインデックスファンドが存在します。

例えば、「アメリカ全体に、もっと広く投資したい」「株式だけでなく、守りの資産も組み入れたい」といった、より具体的なニーズに応える選択肢です。

この章では、S&P500とオルカンに次いで人気が高く、多くの投資家から選ばれている実力派のインデックスファンドを3つ厳選してご紹介します。

これらのファンドを知ることで、あなたの投資の選択肢はさらに広がり、より自分に合ったポートフォリオ（資産の組み合わせ）を考えるきっかけになるはずです。S&P500やオルカンと何が違うのか、どんな特徴があるのかに注目しながら読み進めてみてください。

楽天・全米株式インデックス・ファンド（楽天VTI）

「S&P500だけでなく、まだ知られていない未来のアメリカ企業にも投資したい！」 そんな、より積極的な考えを持つ方におすすめなのが、「楽天・全米株式インデックス・ファンド（愛称：楽天・VTI）」です。

このファンドの最大の特徴は、S&P500がカバーする約500社の大型株だけでなく、まだ小さな中小型株まで含めたアメリカのほぼ全ての企業（約4,000社）にこれ1本で投資できる点にあります。つまり、将来アップルやアマゾンのように大化けするかもしれない「未来のスター候補」にも、今のうちから広く網をかけておくことができるのです。

これは、アメリカのバンガード社が運用する「VTI」という非常に人気の高いETF（上場投資信託）に投資することで実現しています。

もちろん、投資先の企業数が多いからといってコストが高いわけではありません。信託報酬は年率0.077%と、業界でもトップクラスの低水準に設定されています。

「S&P500の優良企業だけでなく、アメリカ経済全体の成長を、企業の規模を問わず丸ごと享受したい」という、アメリカの未来に大きな期待を寄せる方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

ニッセイ外国株式インデックスファンド

「世界に分散投資したいけど、新興国は少し不安…」 「コストを抑えつつ、安定感のある先進国だけに投資したい」

そんな堅実な考えを持つ方にぴったりなのが、「＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。

このファンドは、日本を除く、アメリカやヨーロッパなどの先進国約22カ国の株式市場に連動する「MSCIコクサイ・インデックス」を投資対象としています。全世界株式（オルカン）から、政治や経済が比較的不安定な新興国を取り除き、安定成長が期待できる先進国だけに絞って投資するのが最大の特徴です。

構成比率は、アメリカが約7割を占めており、S&P500に近い値動きをしながらも、イギリスやフランス、カナダといった国々にも分散投資できるバランスの良さを持っています。

また、このファンドは業界最低水準の信託報酬を目指すことを明確に掲げており、実際に何度も手数料の引き下げを行ってきた実績があります。現在の信託報酬は年率0.09889%以内と、非常に低い水準に抑えられています。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

「株式だけでなく、もっと安定した資産も組み合わせて、値動きのリスクを抑えたい」

これまで紹介してきたファンドはすべて「株式」に投資するものでしたが、より守りの固いポートフォリオを目指すなら、「債券（さいけん）」への投資も有効な選択肢です。そこでおすすめなのが、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」です。

債券とは、国や企業がお金を借りるために発行する「借用書」のようなものです。満期まで持てば、貸したお金（元本）と利息が返ってくるため、一般的に株式よりも価格変動が小さく、安定した値動きをするという特徴があります。

このファンドは、日本を除く世界中の先進国の国債などにまとめて投資します。株式市場が大きく下落するような局面でも、債券の価格は比較的安定していたり、時には逆に上昇したりすることもあり、資産全体のクッション役として機能することが期待できます。

信託報酬は年率0.154%以内と、株式ファンドに比べると少し高めですが、それでも債券ファンドの中では非常に低コストです。

インデックス投資におすすめの証券会社

さて、投資したいファンドのイメージが固まったら、次に必要になるのが、その金融商品を購入するための「証券口座」です。

銀行の普通預金口座と同じように、証券会社で口座を開設することで、初めて投資信託や株式の取引ができるようになります。そして、この証券会社選びも、長期的な資産形成において非常に重要なポイントです。

なぜなら、どの証券会社を選ぶかによって、選べる商品の数、手数料、そして日々の使い勝手が大きく変わってくるからです。特に、インデックス投資のように低コストでの運用を目指す場合、取引手数料やポイント還元率といったわずかな差が、将来のリターンに影響を与えます。

この章では、数ある証券会社の中でも、特にインデックス投資を始める初心者の方から絶大な支持を得ている証券会社を紹介し、それぞれの強みと選び方のポイントを解説していきます。

これから投資を始めようと考えている方にとって、最初の関門となるのが「どの証券会社を選ぶか」という問題です。数多くの証券会社が存在するため、何を基準に選べば良いのか迷ってしまうのは当然のことでしょう。

そこで今回、当サイトでは713名の投資経験者を対象に、証券会社の選び方に関するアンケート調査を実施しました。その結果、多くの人が「口座開設時に重視したポイント」と、「実際に使い始めてから"もっと見ておけばよかった"と後悔したポイント」には、大きなギャップがあることが判明しました。

先輩投資家たちのリアルな声を基に、初心者が本当に重視すべき5つのステップを解説します。

証券会社を比較する前に、まず「なぜ投資するのか」という目的を明確にしましょう。投資目的によって最適な証券会社は大きく変わるためです。証券会社の利用実態調査のアンケートを実施したところ、投資目的について以下の結果が得られました。

• 1位：老後の生活資金を準備するため（53%）
• 2位：税制優遇制度（NISA・iDeCoなど）を活用するため（42%）
• 3位：日常の生活費・副収入を得るため（40%）

このように、将来のための長期的な資産形成を目的とする方が多い一方で、短期的な収入を期待する方もいます。例えば、「老後資金」や「NISA活用」が目的なら、長期の積立投資に適した商品ラインナップや、クレジットカード積立のポイント還元率が高い証券会社が有力候補になります。一方で、「副収入」や短期的な売買益を狙うのであれば、取引ごとの手数料が安く、高機能な取引ツールを提供している証券会社が適しているでしょう。

投資目的が決まったら、証券会社を比較しましょう。アンケートで「証券会社選びで重視した基準」を調査した結果、「取引手数料が安い（60%）」が最も多く、「NISA・つみたてNISA・iDeCoなど制度口座に対応している（48%）」が2位でした。

証券会社選びでは、この2つの条件を満たすことを最低条件としてください。特にネット証券は手数料が安く、NISA口座にも対応しているため、投資初心者におすすめです。

手数料とNISA対応を確認したら、次はセキュリティとシステムの安定性を確認しましょう。

アンケートで「事前に選定基準に入れておけばよかったと感じた点」を調査した結果、「セキュリティが高い（26%）」が1位でした。実は、口座開設時の重視度ランキングでは「セキュリティ」は11位（11%）で、セキュリティは後回しにしがちです。多くの初心者は手数料やキャンペーンにばかり注目してしまい、実際に取引を始めるとセキュリティの大切さを実感します。

同じように、後悔ポイントの4位「システム障害が少なく安定している（17%）」も、口座開設時の重視度（7%）から大きく順位が上がっています。売買したいときにシステムが使えないと、せっかくのチャンスを逃してしまうからです。

実際に取引を始めてから「もっと重視しておけばよかった」と感じるのが、取引ツールやアプリの使いやすさです。アンケートの「後悔ポイント」では、「取引ツール・アプリが使いやすい（17%）」が3位にランクイン。多くの人が口座開設時には見落としがちですが、日々の投資体験を大きく左右する重要な要素です。

また、投資を始めたばかりの頃は、専門用語の意味や操作方法で迷うことが多くあります。そんな時に頼りになるのが、証券会社のサポート体制です。「後悔ポイント」の5位にも「サポート対応が良い（14%）」が入っており、困ったときに気軽に相談できる環境の大切さがわかります。電話やチャットで問い合わせができるか、対応時間が自分のライフスタイルに合うかも、事前にチェックしておくといいでしょう。

これまでの4つのステップで、候補は2〜3社まで絞り込めているはずです。どの証券会社も基本的な条件を満たしているので、大きな失敗はないでしょう。最後は、投資スタイルやライフスタイルに合った「付加価値」で1社を決めます。

選定基準の3位「取扱商品が豊富（35%）」がその代表例です。「日本株だけでなく米国株にも挑戦したい」「話題のIPO（新規公開株）に申し込みたい」といった希望があるなら、そのニーズに応えてくれる証券会社を選ぶことで、投資の幅がぐっと広がります。

また、最近注目されているのが「ポイント投資やポイント還元がある（26%）」という点です。普段の買い物で貯めている楽天ポイントやPontaポイントで投資を始めたり、投資信託の保有額に応じてポイントが貯まったりと、お得に投資を楽しめる仕組みが人気です。

ここまでくれば、あとは「好み」で決めて大丈夫です。自分が最も投資を楽しく続けられそうだと感じる証券会社を選んで、新たな一歩を踏み出してみてください。

ここまで、インデックス投資の基本から、おすすめの銘柄、証券会社の選び方、そして具体的な始め方まで、詳しく解説してきました。

インデックス投資は、特別な才能や専門知識がなくても、誰でも世界経済の成長を自分の資産形成に活かせる、非常に優れた方法です。S&P500や全世界株式（オルカン）といった王道のファンドを選び、NISAというお得な制度を活用しながら、「長期・積立・分散」の原則を守ってコツコツと続けること。成功への道筋は、驚くほどシンプルです。

大切なのは、この記事を読んで「分かったつもり」で終わらせず、実際に証券口座を開設し、まずは月々1,000円からでも積立を始めてみることです。その小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの未来を大きく変える、力強い原動力となるはずです。

将来のお金の不安から解放され、より豊かな人生を送るために。ぜひ、あなたに合ったインデックス投資で、賢い資産形成の旅を今日からスタートさせてみてください。