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松原聡(東洋大学 経済学部・総合政策学科教授)

「橋下大阪市長はアリ」政策から新しい日本の構造を考える5本

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「御意!」(橋下徹氏HPより)

小泉純一郎内閣時に郵政懇談会委員を勤めるなど、さまざまな政府委員を歴任してきた、東洋大学経済学部教授の松原聡氏が、政治経済の観点からニュース記事を読み解き、時には政治へ、そして社会へ提言を行う!

橋下氏の大衆社会論-Twitter【橋下徹 @t_ishin】(12年4月14日 19:22)

 過激な発言で、マスコミを賑わす橋下氏。彼の発想の原点は、この「国民のレベルは相当高い」にあるのではないか。だからこそ、直球を国民に投げつける。このスタンス、僕は「御意」だ。

橋下市長:「原発か節電か」住民に訴える考え 再稼働で-毎日.jp(12年4月27日)

 そしてこの記事。関西のこの夏の電気は足りるのか、足りないのか。橋下ブレーンらが「需要は減らせるはずだし、供給は増やせるはず」、と電力不足を否定する中で、橋下氏本人は「不足」を認めた。正しい認識だ。節電もしない、電気料金の値上げもイヤだ、原発も止める、なんてことがありえないことを、大阪市民と日本国民に投げかけた。いい政治家が出てきた。


民主党の改革-Twitter【松井孝治 @matsuikoji】(12年5月1日 17:13)

 松井孝治氏は、1997年の橋本行革を官僚として支え、政治家に転身後、鳩山内閣の官房副長官を務めた。国家戦略局と内閣人事局の設置という、改革を進めるための民主党の方針が崩れたことに、「改革は困難」になった、と。まさにそのとおりである。民主党の内部からの批判、重く受け止めるべきだ。

関越道事故:規制緩和でツアーバス業者・利用者とも急増-毎日.jp(12年04月29日)

 関越道で、7名が死亡する悲惨なバス事故が起きた。規制緩和で、ツアーバス業者も利用者も増え、料金も下がるという、いいコトずくめのところに、運転手の過労による事故という深刻な問題がつきつけられた。ここで考えたいのが、こういった規制緩和の成果を支えたのが、ネット社会の進展という点だ。旅行業者を数社回ったところで、最安チケットのゲットは難しい。ネットではいとも簡単にそれができる。

 こういった現状を踏まえて、安易に規制緩和見直しに傾くことなく、競争を進めながら安全を確保する術を考えていくべきだ。

コンビニ店舗、海外が国内を超す 12年度5万店突破-日経新聞(12年5月2日)

 流通業の海外逃避が進む。将来の人口減少を見越した企業戦略だ。空洞化が製造業だけでなく、流通業にも及んできた。本気で少子化対策に取り組まないと、日本の将来はない。

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●松原聡(まつばら・さとる)
1954年生まれ。筑波大学大学院修了。96年より東洋大学教授。 経済政策とりわけ民営化、規制緩和が専門。郵政改革(小泉内閣・郵政懇談会委員)、特殊法人改革(総務庁特殊法人等情報公開委員会参与、厚生労働省独立行政法人等整理合理化委員会委員)、通信放送 改革(竹中内閣通信放送懇談会座長)などで政府委員を務める。現在、日本公共政策学会会長、国際公共経済学会事務局長、学会連携・震災対応プロジェクト代表呼びかけ人,(株)シンシア取締役。NPO法人マニフェスト評価機構理事長。チームポリシーウォッチメンバー。著書に「人口減少時代の政策科学」(岩波書店)、「民営化と規制緩和」(日本評論社)など。