テレビ大手3社、社長交代 環境や電池・医療手探り シャープ奥田氏「新興国を開拓」 – 日経新聞(3月15日)
大幅な赤字を出して家電業界は大変なことになっている。よって大手三社のトップが入れ替わることになったのだが、入れ替わった人は同じ会社で数十年「育ってきた」人。かろうじてソニーの平井社長だけは、CBSソニーという子会社入社だが、大きなソニーグループの中に精通していても、外に人脈がありそうにもない。日本の大企業の多くは、新卒一括採用、年功序列、終身雇用という、高度成長期型人事システムを堅持しているが、それが時代に合っているのだろうか。例えばアップルの商品開発は、「ものづくり」の枠組みを越え、ネットと、アウトソーシングを駆使して、ユーザーに新しい体験を提供している。「同じ釜の飯」を20年も30年も食べてきた人ばかりで構成されている取締役会が、現在のような激変する環境変化に適応できるとは思えない。日本の家電業界の命は、もう長くないかもしれない。
あなたもジェダイになれる! 「Kinect スター・ウォーズ」を体験してきました! – マイナビニュース(4月6日)
これまで任天堂やソニーに見劣りのしていたマイクロソフト(MS)のXboxだが、キネクトの導入によって、主流になる可能性が出てきた。なにしろ面白い。Wiiでは電池のモチの悪いコントローラーを使わなければいけなかったが、キネクトは、すべて画像認識。Wiiと違ってリアルな画面なので、プレイしている本人は完全にその世界へ入ってしまう。日本の狭いリビングルームでは十分楽しめないという懸念はあるものの、純粋にスゴい、楽しい、やってみたい、と思わせる。クラウド時代に防戦一方のMS社だが、将来はMS社といえばゲーム会社という時代になってるかも!
「原発事故見て平気なのはロボットか感情の薄い人」橋下市長、関電と全面対決へ – SankeiBiz(4月2日)
大阪都構想など何かと話題の多い橋下さんだが、関電にも容赦ない。敵や抵抗勢力たくさんいて大変なのに、ヘンなこと、おかしな事態を放置せず、徹底的に論理的に撃破していく姿勢に頭が下がる。このような能力の高い人が、歯に衣着せず政治の表舞台に出てくるようになったのは、未来の政治のあり方を示しているのかもしれない。害のない、皆にいい顔する政治家なんてもういらない。
東電、公的資本1兆円受け入れ決定 事業計画は先送り – 朝日新聞デジタル(3月29日)
実質上国営会社になるのだから、甘えた経営者と従業員の徹底リストラをやるべきなのに、なんだかよく見えない。銀行に公的資金が入ったときも、経営については、なし崩し的にそのまま同じ経営陣が引き継ぎ、一時期は給与など削減したものの、結局数年後には経営失敗した当事者が数億円の年収を得ていたのを思うと、東電もまた同じ道を歩むのか。大企業だからといって企業だけでなく経営者をも助けてしまうのは、経営のモラルハザードとなるし、会社がよくならない。数十年後に、また大きな問題を起こすかもしれない。
民放連次期会長「NHKの同時配信控えて」 – MSN産経ニュース(3月28日)
震災の際にどれだけインターネットが、そしてテレビのサイマル放送が役に立ったか、次期民放連会長はまったく理解していないようだ。それどころか、NHKの同時配信は「民業圧迫」だと言う。まったく消費者利益を考えないこの発言を放置していいのだろうか。そもそも民放はNHKよりもっと面白い番組を作ればいいだけ。勝てないから同時配信をやめろ、というのは、視聴者が見たいものを見せるな、というのに等しい。このようなマインドが放送業界に蔓延しているのだとしたら、放送の未来は暗い。●夏野 剛(なつの・たけし)
1965年生まれ。慶応義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授。90年代後半、NTTドコモにてiモードを立ち上げ、今日に至る礎を築いた立役者。08年の同社退社後、ドワンゴほか数社取締役を兼務。ドワンゴではニコニコ動画の「黒字化担当」として、ユーザー間で広く知られるように。