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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

ペットボトルの水が飲みにくい…JRはサービス過剰?

文=鮫肌文殊

Business Journalのスマホ版もオープンしましたので、ぜひ、ご利用ください!

post_901.jpg今やペットボトルの水を買うのに抵抗はない
(「Thinkstoc」より)

人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活! 

 今週は、鮫肌文殊氏が、JRでで販売されるペットボトルの過剰なサービスについて、疑問を呈した!

[回答者]JR東日本ウォータービジネスお客様コールセンター 様

 今となっては忘れてしまった「昭和の感覚」っていくつかあると思う。例えば、「ペンだこ」。最近手書きで何かを書いたことってありますか? ましてや、毎日毎日何時間もペンを持つことによってできるペンだこなんて、それこそもう何十年も見ていない人が大半なんじゃないでしょうか。

「辞書でわからない字を引く」なんてのも久しくないのでは? 何を検索するのでもスマホがあれば一発だし。辞書の「エッチな語句」のところを蛍光ペンで引いて「キャーキャー」騒いだ青い性の時代にありがちな遊びなんて、今の子にはわからないんだろうなあ。

「エロ本を本屋で買う」ドキドキ感もきっと昭和の感覚だろう。篠山紀信の「激写」グラビア見たさに『GORO』(小学館)や『写楽』(同)を本屋で買う時のドッキドキ感ったらなかったね。レジまで持って行って何食わぬ顔をして買おうとするのだが、もうそれだけでコーフンしてしまって顔が上気してるのが自分でもわかる。多分、顔面に「僕はこれからこの本を家に持って帰って思いっきりひとりエッチします!」と書いてあったに違いない。

 ペットボトルの水なんてのも当たり前すぎて、もう昭和のアノ感覚なんて忘れてるんじゃないでしょうか。思い出してください。昭和の時代、水はあくまでもタダであって、わざわざコカ・コーラと同じ料金を支払ってまで飲むものではなかった。ペットボトルの水が出始めの頃に大阪の友人が吐き捨てるように言った「なんで、ただの水をコカ・コーラと同じカネ出して飲まなアカンねん」って言葉が未だに忘れられない。

 そんなペットボトルの水。どんどん進化を遂げて、最近では「キャップがハズレないボトル」ってのまで開発されて、東京のJRの自販機で売っている。

 でもこれ、キャップがハズレないせいで、鼻に引っかかって非常に飲みにくいのだなー。

 だから直接、JR東日本ウォータービジネスお客様コールセンターに聞いてみた。

『フロムアクアの“落ちないキャップ”って非常に飲みにくいんですけど、なんとかなりませんか?』

担当者 えっとですね、後ろに寝かせておいてカチッというまでですね、寝かせていただくと固定されますので、そちらまでしていただくと、少し飲みやすくなるとは思うんですけれども。

――でもカチッとなっても鼻にひっかかる様な感じがあったんですけれども。

担当者 そうでございますか。(少しめんどくさそうに)弊社といたしましてはお客様の声といたしまして、落ちないキャップを作ってほしいというご要望がありましたのでこのようなものを作成はしたんですが、あの、お客様のお声としてですね、会社の方に「まだ飲みにくい」という風に伝えさせていただきまして、今後の商品開発の参考とさせていただきます。

――お客さんから作ってほしいって要望があったんですか?

担当者 落ちて不便だというお客さんの意見もございましたので、それからキャップをなくしてしまうというご要望もありましたので、弊社といたしましては業界に先駆けて“落ちないキャップ”という形で作成いたしました

――あれって駅の中だけの販売ですか?

担当者 そうですね、NEWDAYSさん、KIOSKさんのほうでも販売いただいている可能性はございますけど、駅中心に販売しております。

――家とか室内で別に必要ないですもんね?

担当者 そうですね、どうしても外で飲まれる方が落としたりということがありますので。

――実は僕、駅で買って家とかでキャップを取ろうとしたんですけど結構強くついてますよね? あれって、強くつきすぎててリサイクルに不向きな感じがするんですけど。

担当者 あっ、そうですか? 私も取らせていただいた事があるんですけれども横にちょっとひねっていただくとそんなにも……と言う感じだったのです。私は違和感無かったんですけれども。

 「いらないサービス」ってあると思う。この「落ちないキャップ」もそうだと思うんだよなあ。ペットボトルのキャップくらい自己責任で落とさないように注意すればいいだけだし。キャップを落ちないようにしたために肝心の中身が飲みにくいって完全に本末転倒だろう。

今回は要約すると「大前提、お前のキャップの開け方が中途半端だから鼻に引っかかるんだよ!」と断罪されたわけだが。

 なんか腑に落ちない。

 どんなヤツがやっても享受できるのが、ホントのサービスだと思うのだが。ちょっとカッカッしてきたので、フロムアクアのペットボトルの水を飲んでクールダウン……(あ! また鼻に引っかかった。んなろー!!)
(文=鮫肌文殊)

鮫肌文殊

鮫肌文殊

1965年神戸生まれ。
高校二年の春、雑誌「ビックリハウス」の第17回エンピツ賞(小説)受賞を皮切りに、賞を総なめ。若干19歳で短編小説集「父しぼり」(長征社)を発表。NHK 特集への出演を機に中島らも氏の知己を得て、放送作家活動をスタートする。
1990年、松尾貴史の勧めで上京。現在に至る。
パンクバンド『捕虜収容所』のボーカルやDJでの音楽活動。テレビメディアに関するエッセイ等でも活躍中。

Twitter:@samehada19

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