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メディアを牛耳る「セブン-イレブンタブー」

セブン&アイ鈴木会長次男の会社で起こった飛び降り自殺の悲劇

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若き新入社員はなぜ命を絶ったのか?
国内最大手の流通持株会社「セブン&アイ・ホールディングス」。代表を務めるのは 流通の神様 とされる鈴木敏文氏。その次男が、関連会社社長に収まっていることをご存知だろうか? 実は彼がトップの「セブンネットショッピング」社内で若い社員が自らの命を絶ったというが、その背景に企業側の問題点はなかったのだろうか?

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セブンネットショッピングのサイトに掲載されている鈴木康弘社長の挨拶。

 セブン&アイ・ホールディングスといえば、コンビニエンスストア・セブン-イレブンにイトーヨーカドーなど54社を擁する一大流通グループだ。中でも、セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長・最高経営責任者を務める鈴木敏文CEOは同グループを国内小売店業界最大手にまで育て上げた人物で カリスマ経営者 などともてはやされている。

 本誌読者であれば既知だろうが、メディアにとって巨額の広告予算を背景にした同グループの影響力は圧倒的だ。特に、紙媒体にとっては国内最大規模のコンビニエンスストアであるセブン-イレブンに置いてもらえるかどうかは死活問題になってくる。これは鈴木会長が出版流通のカギを握る大手取次会社「トーハン」出身であり、現在、同社取締役を務めていることも無関係ではないだろう。これまでも、鈴木会長の独裁体制による社内の閉塞状況に肉薄した『セブン-イレブンの正体』(金曜日)がトーハンにより配本拒否に遭うなど、同グループへの批判は事実上のタブーと化している。そんな巨大な力を持つグループの関連会社、しかも鈴木会長の実子が代表を務める企業で、ある事件が起こったという。

「セブン&アイのグループ会社・セブンネットショッピングが入る千代田区麹町(東京)のビルで2月8日朝、飛び降り自殺があったんです。飛び降りたのは12年4月に入ったばかりの同社新入社員S君。彼は真面目な性格のエンジニアタイプで、体育会系の社風が合わないと悩んでいるところがありました。今年に入って彼のSNSに『生きている意味がない』『そろそろ人生の終わりも近いか』などという書き込みが目立つようになり、周囲にも『この会社はやばい』と漏らし、ふさぎ込みがちになっていたようです。遺書がなく、突発的な自殺のようですが、決算期を控えて、かなりピリピリしていた社内に衝撃が走りました」(Sさんをよく知る人物)

 セブンネットショッピングは「インターネットによる商品の販売、およびサービスの提供」を目的とし、セブン&アイ・ホールディングスの100%子会社の出資を受けたグループ会社だ。鈴木会長の「ネットを制するものがリアルを制する」という持論をもとに12年夏、それまで別々のサイトで展開していた西武・そごうのe・デパート、イトーヨーカドーのネットスーパー、セブン-イレブンの宅配サービス・セブンミール、赤ちゃん本舗のネット通販、チケットぴあのネットサービスなどグループ各社のECサイトをセブンネットショッピングに集約、一本化した、いわば会長の肝いりの会社なのだ。しかも、肝入りというのにはもうひとつ理由がある。この会社の代表取締役である鈴木康弘氏【1】は鈴木敏文会長の次男なのだ。康弘氏は大学卒業後、富士通に入社。その後、ソフトバンクに転職し、孫正義代表のもとでEC事業の立ち上げに携わった。やがて99年、ソフトバンクとセブン-イレブンが中心となって設立した、ネット上で書籍を販売するイー・ショッピング・ブックス社長に就任。同社はソフトバンクからヤフーを経て09年12月にセブン&アイのグループ会社になり、社名をセブンネットショッピングに変更し、現在に至るという。業界内では、「ネットビジネスで次男に結果を出させて、いずれ持ち株会社の取締役に引き上げる。次男は、今年80歳になる鈴木会長の後継ナンバー1候補」(業界関係者)と見られている。

 しかし、セブンネットショッピングのネット通販業界内での立ち位置はかなり厳しい。ネット通販は楽天、アマゾンという二強の前で大苦戦中なのだ。11年春、康弘氏も経済専門紙で、「(楽天などの)専業に比べれば、サービスや技術面で10年は遅れている」と認めているほどだ。

 グループ各社のネットショッピングサイトをセブンネットショッピングに集約するという敏文会長のバックアップにより、「それまでの5年連続赤字から、11年度に黒字に転じ、ようやくネット通販業界で地盤を固めつつある」(社内関係者)といったところ。そんな状況下にあって、康弘氏の評価は芳しくない。

――社内での鈴木康弘氏の評価とは!? 続きは「サイゾーpremium」で!
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【1】鈴木康弘氏
1987年、武蔵工業大学(現・東京都市大学)工学部電気工学科卒業後、富士通を経てソフトバンクに転職。現在に至る。ビジネスサイトのインタビューでは、「かつてのような川上主導のマーチャンダイズでは、もう成り立たなくなってきたというのが現状」と語っているが、果たしてその言葉は自社のサービスにも適応されているのだろうか……。