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飲酒したら運転できなくなるシステム…2つの技術で飲酒運転を物理的に防止

2025.04.01 2025.04.03 18:38 ユニコーンアイ
飲酒したら運転できなくなるシステム…2つの技術で飲酒運転を物理的に防止の画像1
Unsplashのwhy keiが撮影した写真

 トヨタグループ大手自動車部品メーカーの東海理化電機製作所(本社:愛知県丹羽郡大口町、代表取締役社長:二之夕裕美)は、「飲酒運転をゼロにすること」を夢に掲げる。

 2024年の飲酒運転による検挙数は2万件を超え、死亡事故は140件に上った。失われた尊い命のほとんどは、ドライバーが飲酒運転さえしなければ守れたはずだ。飲酒運転をする人は、「少ししか飲んでいないから」「自分はお酒に強い」といった甘い考えが招いた重大な結果。すべての人がルールを守れば、飲酒運転は防げるはずだが、現実にはそれが難しいこともある。

 そんななか、東海理化はデジタルキーとアルコール・インターロックという2つの技術の力で物理的に飲酒運転を防ぎ、「うっかり」も「悪意」も関係なく誰もが安心できるモビリティ社会の創造に挑む。

デジタルキーで「飲んだらドアが開かない」

 デジタルキーとは、従来の物理的な鍵を使用せず、スマートフォンで車両の施錠・解錠を行うシステム。東海理化は、長年にわたり自動車の鍵を製造してきた技術力を活かし、デジタルキーの開発に成功。さらに、アルコールチェックの結果と連動させることで、運転者の呼気から基準値を超えるアルコールが検知された場合に、車両の解錠を制御する「飲んだらドアが開かない」仕組みを実現した。

アルコール・インターロックで「飲んだらエンジンがかからない」

 また、2025年1月には、Global Mobility Service株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:中島 徳至 以下「GMS」)および大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:北島 義斉)と協業し、アルコールチェックが未実施の場合や、基準値を超えるアルコールが検知された場合に、車両の起動を制御してエンジンがかからなくなる「アルコール・インターロック」を開発した。これにより、飲酒運転の防止をより一層強化する機能を提供している。

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(写真左から)佐藤雅彦 副社長(東海理化)、二之夕裕美 社長(東海理化)、中島徳至 社長(GMS)、米花哲也 会長(GMS)

 東海理化は3月、アルコール・インターロック機能の提供を通じて、飲酒運転の根絶という社会課題の解決に貢献するため、GMSと資本業務提携契約を締結した。GMSは、車両の遠隔起動制御IoTデバイス「MCCS®」を開発し、これまでに低与信層へのオートローンサービス提供を可能にしたFinTechサービスや車両の盗難防止サービスなどを提供してきた。この資本業務提携により、東海理化は「MCCS®」のアルコール・インターロック用途における独占使用権を獲得。

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 さらに、3月にはGMSと資本業務提携契約を締結。同社との協力関係をさらに強化し、当該機能の普及を加速させ、飲酒運転の根絶に取り組む。

 東海理化は、「飲んだら運転しない」が当たり前の社会にするため、技術革新に挑み続ける。モビリティ関連企業と連携し、まずは企業の社用車への導入を推進し、より多くの車両に展開できる環境を整えていくとしている。また、飲酒運転ゼロの未来を実現するためには、技術の力だけでなく、社会全体の意識改革も必要だ。

via PR TIMES

【会社URL】

株式会社東海理化:https://www.tokai-rika.co.jp/

社用車管理システムBqey(ビーキー):https://bqey.com/

Unicorn Journal編集部

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