ポジティブ視点の考察で企業活動を応援、企業とともに歩む「共創型メディア」/Business Journal
中国、大気汚染深刻化で日本製空気清浄機販売が急伸、中国製は大苦戦

これを受け、パナソニック現地法人は広東省の工場で50%の増産に入り、昨年12月に新設した清浄機モーター工場のフル稼働前倒しを検討。シャープも上海市の主力工場で増産体制を固めた。
一方、2009年まで50%以上の市場シェアを誇った中国地場ブランド「亜都」が、12年に約15%にまで落ちるなど、同国製は苦戦を強いられているという。
中国の空気清浄機市場の規模は、10年の約50万台から倍増し、12年には約100万台程度になったと推計されている。大気汚染の深刻化を受け、1月以降は増加ペースが加速している。
尖閣問題を契機に、自動車や家電製品の分野において日本メーカーは大幅な販売減に見舞われたが、空気清浄機や化粧品など、「健康」「安心」に関連する分野では日本製への評価は依然高く、反日の影響をあまり受けていないという。中国の消費者の複雑な消費マインドが垣間見える。
(文=編集部)
RANKING
UPDATE:23:30