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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

村上春樹の新刊はいつ文庫になる? 書籍が文庫になるタイミングを新潮社に直撃!

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苦しい時は文庫でさらに古本を買う……。
(「足成」より)
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活! 

 今週は、林賢一氏が、単行本が文庫化されるタイミングの謎について、新潮社を直撃した!

[回答者]新潮文庫編集部 様

 こんな経験はないだろうか?

 「ちょっと高い本だけど読みたいなー」と、迷ったあげくに購入したけれど、直後に文庫化。

 私は何度もある。

 村上春樹的なベストセラーであれば、なんとなく文庫化タイミングの想像はつくのだが、専門書は話が違う。つい最近、6000円も出して買ったばかりの専門書が突如文庫化された。泣いた。予想外すぎた。悔しかった勢いで、なぜかその文庫も買うという暴挙に出た。

 当たり前だけれど、そんな無駄な買い物をしたところで、悔しさは晴れなかった。悔しー。この悔しさをどこにぶつければいいんだ。

 逆のパターンもまたある。

 「これは文庫化されるまで待っておこう」。そんな風につらつらと待っていると……「10年も文庫化されない」。しないなら、しないと言ってほしい。はっきりしてほしい。仕方ないから、その単行本を買う。

 すると、奇跡の11年目にして文庫化!!

 本来なら嬉しいはずなのに、恨みの気持ちすら芽生えるから不思議である。いずれにせよ、この「文庫化タイミング」が気になる。

 だから【新潮文庫編集部】に直接聞いてみた。

「単行本を文庫化するタイミングってどういう基準なんですか?」

担当者 はい。はっきりした基準はないんですけども、一番多いパターンは2年半から3年くらい経って「単行本で買うお客様にはだいたい楽しんで頂けたかな」というタイミングで文庫化して、安く、より広くの方に読んでもらおうというものです。ざっくりした言い方ですが。

──ざっくり基準……ですか。

担当者 あとは、部数が全く伸びていない本の文庫化は難しいですし、あるいは逆に、ずっと単行本で売れ続けているものに関しては文庫にする必要はないだろう、ということで文庫にしなかったりとか。ケースによってさまざまなんです。

──売れていても、文庫本にならないことがあるんですか?

担当者 そうですね。

──2年半から3年で文庫化するっていう期間は作品によって違うんですね。

担当者 そうですね、契約がしっかりとあるものではないので、作品によってタイミングがよければ。例えば映画化があるので、というタイミングがあれば文庫化が早まることもございますし。

──なるほど。文庫化にする・しないは、編集部が決めているんですか?

担当者 基本的にはそうですけど、もちろん著者の方が「文庫化には絶対にしないでくれ」とおっしゃれば、ならないですし。

──読者の意見などで、文庫化したりするってことはあるんですか?

担当者 あー、そういったことが過去にあったかどうかっていうのは……ちょっと分からないんですけども……。

──部数的には、単行本より文庫本の方が多いんですか?