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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

村上春樹の新刊はいつ文庫になる? 書籍が文庫になるタイミングを新潮社に直撃!

文=林 賢一

担当者 基本的にはそうですね。はい。

──単行本を出さずに、初めから文庫本っていうのもありますよね? これはなぜですか?

担当者 うーん。最近多いんですが、例えば読者層が若い場合には安い文庫本のほうがこの作品には合っているだろうとか、そういう判断です。

 結果、「文庫化タイミングはざっくり」だった。

 分かるよ、気持ちは分かる。もし「3年後に文庫化します」という宣言があったら、単行本の売り上げは下がるだろうし。だが、これほどまでに基準がざっくりだとは思わなかった。そこで考えをこう改めることにした。

 「単行本と文庫は別腹」

 「食事とデザートは別腹」的発想である。

 そう、そもそも別のモノなのだ!! と考えるしかない。気に入った本は単行本も読むし、文庫も買う。むしろ、文庫化されたらラッキー!! くらいの前のめりな気持ちでいく。そんなふうに無尽蔵に本を買えればどれだけ幸せだろうか……と夢想してドロン。
(文=酒平民 林賢一)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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