Twitterを、どんな感覚で利用しているだろうか。本来は非常にオープンなもので、同じものに興味を持っている人やおもしろいことを言う人、動向を見ておきたい人などを気軽にフォローするものだ。しかし一方で、家族や友人といったごく親しい人とのコミュニケーションツールとして使っている人もいる。これがしっかりと使い分けできていれば問題はないのだが、オープンにすべきこととそうではないことの区別がうまくつけられていないせいで、炎上してしまうという例は後を絶たない。
何を言っても許してくれる、お互いに感覚が近くて冗談が通じる相手とだけ楽にやりとりをしたいのならば、鍵をかけてしまえばよい。ただ、それでは新たな出会いはない。複数のアカウントを使い分けている人も多いが、うっかりと使うつもりのアカウントとは別のアカウントでつぶやいてしまえば、それはそれで事故になる。できれば1つのアカウントをそこそこオープンに使いながら、一部のものだけ見せる相手を選びたい。
そんなワガママをかなえてくれるサービスが「ぷらいべったー」だ。
公開範囲を1ツイートごとに設定
Twitterには、1ツイートごとに見せる相手を指定するという機能はない。「ぷらいべったー」はTwitterに連携サービスとして登録することで、簡単にそれを実現できるのが特徴だ。
公開範囲は、全体公開・ログイン限定公開・フォロワー限定公開・相互フォロワー限定公開・リスト限定公開・非公開の6段階。公開範囲内の人で「ぷらいべったー」の連携許可をしている人だけが見られるようになる。
全体公開は鍵なしアカウントで普通につぶやいているのと同じで、非公開は自分にしか見えないメモのようなものだ。一方、ログイン限定公開はTwitterにログインして「ぷらいべったー」の連携許可さえしていれば誰でも見られるが、Google検索などにはひっかからない。誰にでも見られるようで、ほんの少しのハードルをつくっておきたい時に使う方法だ。
リスト限定公開は、自分でつくったリストの中で、特定のリストに属している人だけに見せることができる。家族、クラスメイトといったリストをつくっておけば、その人にだけ公開できるというわけだ。もう少し広く公開したいならば、相互フォロワー限定公開にすればよい。フォローされることを止めるのは難しいが、フォローを返すことはコントロールできるから、相互フォローが成立している人だけという区切りは身内感があるだろう。
誰にでも見られるのがイヤ、というだけならばフォロワー限定公開がよい。これは、例えば、2ちゃんねるに晒されたりしても簡単には見られないという感じだ。
長文もOKだから使い方を工夫しよう
具体的な使い方を簡単に紹介しておこう。「ぷらいべったー」のサイトで「ログイン」ボタンを押すと、Twitterアカウントとの連携許可が求められる。ここで許可した後は「ぷらいべったー」のサイト上から操作する。
「ぷらいべったー」の右上に表示されたアイコンからメニューを開き「文章投稿」か「画像投稿」を選んだ後は、中身を書き込めばよい。Twitterと少し違うのは文章投稿に、「タイトル」と「本文」という考え方だ。「タイトル」部分に記事へのリンクURLを添えたものがTwitterに投稿され、限定的に読ませたい内容は「本文」に書く。画像投稿の場合は「コメント」がTwitterに公開される部分だ。
文章投稿の本文は、最大全角5万文字が入力できる。だから、普通ツイートでは伝えられないような深い内容を語るのにも向いている。例えば、いくつものツイートに分割して意見を言っていたような人は、これを利用すれば誤解がないかたちで全体を見てもらえるだろう。小説などを投稿しても、おもしろいかもしれない。
公開範囲を決めて「確認画面へ」というボタンを押すと、実際に公開される内容が表示される。この後「投稿」というボタンを押すのだが、この段階では「ぷらいべったー」への投稿だ。記事は「ぷらいべったー」内に蓄積され、その記事のURLをTwitterに投稿するボタンは、次画面での「ツイート」になる。何段階もボタンを押すことで、つい考えなしにつぶやいてしまった、というようなことも防げそうだ。
オープンと内輪を使い分けよう
Twitterに投稿した後で「ぷらいべったー」側の記事を削除してしまった場合、ツイートのリンクをたどっても記事は表示されない。もちろん記事を直接コピー&ペーストされたりすればそれまでなのだが、誰にでも丸見えの状態よりは、だいぶ「内輪感」のある状態をつくれるだろう。
例えばオープンにオフ会参加者を募っておいて、参加表明をした人は参加者リストに入れておき、リスト限定公開の記事で待ち合わせ場所や店についての連絡をする。1人ずつDMしたりメールをするより手軽だ。使い方を工夫してみよう。
(文=エースラッシュ)