(「mixi」より)
だが、ミクシィの業績は決して不調というわけではない。スマートフォン向け広告収入やmixiゲーム事業の好調により、13年3月期の連結最終利益を従来の14.7億円から17億円に上方修正。右肩上がりの勢いは失っても、堅実な経営を続けている。
●mixiの“足あと”機能が復活、閲覧記録をリアルタイムで ー IT pro(1月23日)
2011年に廃止されたmixiの「足あと機能」が復活したことが話題を呼んでいる。
mixiを代表する機能であったものの、「足あとが付くのが気になる」「業者の“足跡スパム”が迷惑」というユーザーの声によって廃止されたこの機能。しかし、別のユーザーからは足あと廃止反対の声が相次いだ。これによってコミュニケーションを取るモチベーションが低下。日記投稿数、閲覧数などが減少してしまったユーザーも多い。
この方針転換はミクシィの掲げる「ユーザーファースト」の一環。ユーザーの要望に対応し、サービスを改善するために設定されたこのスローガン。しかし、一言で「ユーザー」と言ってもその内実は多種多様。「ユーザーファースト」という題目は、“八方美人”に受け取られ、ますますのユーザー離れを引き起こす可能性もある。
●ミクシィの経営陣が新体制に、昨年買収したkamadoの川崎裕一氏らが執行役員に就任 ー Tech Crunch(1月24日)
ミクシィの取締役に、川崎裕一氏が就任した。
12年12月に、mixi はkamadoを買収した。川崎裕一氏は同社の代表取締役であり、元はてな副社長という経歴の持ち主だ。「クロスファンクション室長」として、課金サービスやゲーム、広告といった事業の連携を担当する。
外部からミクシィを見てきた人物として、「今のユーザーのライフスタイルに適合したものかという課題はある」「ユーザーの求める価値を提供しきれてなかった」と川崎氏の目は厳しい。それだけに、凋落するミクシィに新しい風を吹かせることができるか期待がかかる。
思わず「凋落」と書いてしまったが、この表現はやや不適切かもしれない。
12年9月時点で、月間アクティブユーザー数は1400万人を数える。過去の成績に比較すれば見劣りすることは否めないものの、極めて大きな数字を保っているのだ。まだ残っている遺産を有効活用することで、独自のポジションを築くことは不可能ではない。川崎氏も執行役員就任について「テンションが上がっている」と前向きの姿勢。同じく執行役員に就任した廣木大地氏も「10年経っても20年経っても100年経っても使われていくものでなければならない」と使命感に燃えている。
●「mixiパーク」終了 「想定していたユーザー数を見込めなかったため」 ー IT media(1月21日)
●ミクシィ新規事業「Petite jete」半年で終了 「コンセプトが受け入れられなかった」 ー IT media(1月21日)
コナミデジタルエンタテインメントと共同開発したスマートフォン向けサービス「mixiパーク」。アバターを作成し、友人のキャラとコミュニケーションを図ることができるという内容だが、12年9月のリリースから、わずか4カ月で終了となってしまった。