これらの実態を調査すべく、今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施した。その調査結果から本音をのぞいてみよう
・調査期間:2013年8月28日(水) 〜2013年8月29日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人
<調査結果>
Q1.あなたはTwitterやFacebookなどのSNSを利用していますか?
1.利用している 41.9%
2.利用していない 58.1%
Q2.TwitterやFacebookなどのSNSを利用する理由は何ですか?
1.単純に楽しいから(趣味的利用) 65.4%
2.プライベート上の必要に迫られて 18.6%
3.仕事上の必要に迫られて 8.6%
4.その他 17.7%
<解説>
●SNS利用率は41.9%
まず、「あなたはTwitterやFacebookなどのSNSを利用していますか?」という問いに対して「利用している」と答えたのは41.9%にとどまった。「利用していない」が58.1%と、6割近くがSNSを使っていないという結果が出ている。これは、感覚的には「思ったよりも使われていない」という印象になるのではないだろうか。
「使っている」という人が挙げるその利用理由としては、「単純に楽しいから(趣味的利用)」の65.4%が最も多く、「プライベート上の必要に迫られて」は18.6%、「仕事上の必要に迫られて」は8.6%と、面白くもないが義務的にやっているという人は少数派のようだ。
自由回答で目立ったのは、友人や家族といった内輪での連絡手段としての利用と、誘われたり世間で話題になっていることを受けて登録はしてみたが、積極的に利用していないというようなコメントだった。「情報収集のため」というコメントも多い。
積極的な活用がうかがわれるものとしては「今の社会を多様な視点から捉えたいと思っているから」(50代女性)というコメントがあった。不特定多数に向けて何かを書いているという人のコメントとしては、「コラム的なものを書いてますので、それを読んだ方が一人でも元気になってくれたらと思ってやってます」(20代男性)が目立ったくらいだった。
●使わない理由は「めんどう」「煩わしい」
今回の調査では、使わない理由について自由コメントで回答してもらった。言葉の違いはあれど、どの年代でも目立ったのは「めんどう」「煩わしい」「必要がない」といった内容で、一言ですぱっと言い切っている人が多い。また「使い方がわからない」「難しそう」といったコメントも多くみられ、そのハードルを越えてまで使いたいと思うようなものではないという意見も見えてくる
個人情報についてのコメントも多かった。実名登録や、個人情報を登録することそのものへの拒否感や、そこから情報が流出するのではないかという不安が強い。個人情報やプライバシーにこだわる人が多い割にユーザーが多い状況への疑問なのか、「なぜ好き好んで個人情報を公開するのか? 理解できない」(30代男性)というコメントもあった。
また「疲れる」というようなコメントも散見された。「顔も見えない人とつながる意義を感じない」「批判的なコメントをする人と関わり合いたくない」「自分の日記など他人に見せるものではない」というような、Twitter等の持つ「いつでもどこでも誰かとつながっている」状態に魅力を感じないばかりでなく、それは疲れるだけだという考えだ。実際に使った上で「自分の意思に関係なくコミュニケーションの強要を迫ってくるように感じた」(50代男性)というように馴染めずやめてしまったという人もいる。
「やっている人から、やらないほうが良いよと何度も言われた」(40代女性)という形でアドバイスを受けて、利用開始せずにいる人もいた。話題や周囲の空気に乗ってSNSを始めたものの疲れてしまっている、という人が少なくなさそうなことが見えてくる。
SNSを利用しない理由に難しさを挙げた人や、使っているとしながらも「よくわかっていない」「見ているだけ」と、使いこなせていないことを語る人が少なくなかった実情を考えると、“積極利用”している人は意外に少ないといえるかもしれない。
(文=エースラッシュ)