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バブルの象徴・ジュリアナ東京の運営元が破綻 あの仕掛け人は、なぜ破産&海外逃避?

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「Thinkstock」より
 1991~94年にかけ営業した“伝説のディスコ”であり、“バブルの象徴的存在”として一世を風靡した「ジュリアナ東京」。その元経営主体だった東運レジヤーが7月、東京地裁から特別清算開始の決定を受けた。

 東運レジヤーは79年に設立されたボウリング場経営会社で、91年5月に共同出資方式で本社ビル1階にジュリアナをオープンした。最先端のプレイスポットとして人気を博し、92年9月期に24億円の売り上げを計上した。その後、ジュリアナは別会社に移し、港区・芝浦でボウリング場「東京ポートボウル」やレストラン、フラワーショップなどを経営していた。ボウリング場が不振で09年9月期の売り上げは6億300万円にとどまり、赤字経営が続いた。11年にはボウリング場の運営を譲渡し、東運レジヤー自体も14年1月の株主総会の決議で解散していた。

 ジュリアナといえば、ワンレン・ボディコンを身にまとった女性が「お立ち台」でジュリ扇と呼ばれる羽根つき扇子をかざして踊る姿が、今でもしばしばテレビで流されるが、ディスコファッションを身にまとった女性たちがJR田町駅からジュリアナのある倉庫街へ歩いていく現象が話題となった。

 そんなジュリアナの仕掛け人は、2007年に介護報酬の不正請求問題などが発覚し世間を騒がせたグッドウィル・グループ(現テクノプロ・ホールディングス)元会長の折口雅博氏である。

 折口氏といえば騒動当時、その派手な生活ぶりが連日報じられ、話題となった。東京の高級住宅街、田園調布にある折口氏の邸宅は、読売巨人軍の長嶋茂雄・終身名誉監督宅の隣で、さらに東急東横線田園調布駅から徒歩30秒の一等地、320坪を20億円を投じて購入。地下1階に20メートルの室内プールを併設した大御殿を構えたとも報じられた。日本を代表する避暑地、軽井沢にも別荘を所有していた。1階にボウリング場、地下にプール、庭にはフットサルのコートがあるという別荘を45億円で購入していた。

 保有する自動車も、ジュリアナ時代にフェラリー・テスタロッサの新車を2800万円で購入して以来、スーパーカーで疾走するのが病みつきになり、ランボルギーニ・ディアブロ、ロールス・ロイス・ファントムなど10台を超える高級外車を所有していた。さらに「六本木ヒルズ族」のステイタスシンボルであるプライベート・ジェット、ガルフストリームVを45億円で購入。「ホリエモンは中古だが、俺のは新品だ」と周囲に自慢していたという。

●ジュリアナ誕生

 そんな折口氏の金銭感覚を形成した背景には、幼少期から10代にかけて味わった苦しい経済環境があるとの見方も多い。父親の会社が倒産し、中学校を卒業すると陸上自衛隊少年工科学校に進んだ。月7万円の給料のうち、毎月2~3万円を実家に仕送りした。

 その後、防衛大学校を卒業して日商岩井(現・双日)に入社し、ビジネスマンとしての異能ぶりを発揮した。レジャー関連機器を担当していた折口氏は、東京倉庫運輸(東運レジヤーは1979年、東京倉庫運輸のレジャー事業部が独立するかたちで設立)に売り込みに行った時の様子を、自著『「プロ経営者」の条件』(徳間書店)で次のように書いている。