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ヒット商品ランキング、客観性に疑問続出 審査員や基準が不明、1位はスムージー…

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Blu-ray・DVD『アナと雪の女王 MovieNEX』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)
 11月3日、月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が「2014年ヒット商品ベスト30」を発表した。1位には興行収入250億円を達成した映画『アナと雪の女王』、2位には「妖怪ウォッチ」、3位にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が500億円近くの投資を行った「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がランクインしている。この「ヒット商品ベスト30」は毎年この時期に同誌が発表する恒例企画だが、実は近年、このランキングの信頼性についてマーケティングの専門家や企業関係者の間で疑問の声が強まっているというのだ。

 ちなみにこのランキングの作成方法について同誌は、次のように説明している。

「商品やサービスを『売れ行き』『新規性』『影響力』の3項目で総合的に判定。それぞれのヒットの度合いを評価し、1位から30位までのランキングに集計した」

 だが、まず気になるのは、誰が総合的に判定したのかである。選考委員が存在するのか、もしくは編集部が作成したのか、これだけでは判然としない。また、客観的な売上高や市場規模などの数値のみで順位が作成されているわけではなく、「新規性」や「影響力」といった主観的な評価も加味されている。例えば1位の『アナ雪』も映画公開時の興行収益などは紹介されているが、「新規性」や「影響力」をどう評価、採点したかは言及されていない。

 また、同誌のウェブサイトに掲載されたベスト10を見てみると、4位の「ジェルボール洗剤」を除き、残りの9商品には過去に同サイトが掲載した関連記事へのリンクが貼られているが、専門家からは「むしろ記事化した商品が優遇されているのではないか」「広告との関係が不明瞭」といった指摘も出ている。マーケティング・コンサルタントは次のように指摘する。

「このようなランキングやコンテストは本来、『誰が審査したのか?』を公表することが重要です。そうしないと、『企業から広告出稿などの“利益”を得て順位を作成しているのではないか』と評価の客観性・信憑性に疑いを持たれてしまうからです」

●1位はスムージー、3位はグランピング・ゴルフ…


 同誌は毎年ランキング発表に当たり、次の年のヒット商品予測も発表しているが、昨年発表された今年のヒット予想商品1位は「毎日自作スムージー」で、3位は「グランピング・ゴルフ」だった。ちなみに「グランピング・ゴルフ」とはホテル並みの設備を備えるテントで豪華かつ快適に自然を楽しむ施設(グランピング)と、ゴルフ場を融合させたもので、そのほかにもバーベキューや各種スポーツが楽しめるという“新しいアウトドアスタイル”を意味するものだが、認知度は高いとはいえない。