代表取締役の山木学氏に
・同社の戦略
・「塾ナビ」以外の事業
・今後のビジネスプラン
について聞いた。
–塾選びの新しいメディアとして、利用者数ナンバーワンの実績を誇っています。
山木学氏(以下、山木) 本来、塾は新聞の折り込みチラシなどで生徒を募集するイメージでしたが、今はインターネットで塾探しをする時代になっています。ネットの進展で、塾をスマートフォン(スマホ)やパソコンで探す人が増えているため、そういったニーズに対応しています。
山木 「新しい価値の創造」と「顧客の期待を超える価値の提供」を柱として、当社の強みであるネットを使い、世の中に対する価値貢献をしていくことができればいいと思っています。「塾ナビ」のような自社で発信するメディアサービスや、関連するコンサルティングサービスなどを展開しており、分野としては教育と金融をメインとしています。
–教育に注目したのは、なぜですか?
山木 自分の経験もあり、限られた時間を有効に使って勉強するためには、良い塾選びが大切だと思ったからです。塾で学ぶ児童・生徒の保護者の方々に情報を提供し、比較して役立ててもらうことを目指しています。2007年11月にスタートし、約8年が経過しました。現在、年間930万人にサイトを見てもらっています。
–全国で、どれぐらいの数の塾が掲載されているのですか?
山木 掲載は3万5000教室余りで、全国のほぼすべての塾を網羅しています。
–御社のビジネスモデルは、どのようなものですか?
山木 「塾ナビ」に掲載した塾への資料請求の数に応じて、1件当たりいくらで報酬をいただく成果報酬制を導入しています。
–07年からこれまでの歩みは、いかがですか?
山木 おかげさまで、右肩上がりで成長しています。
–少子化で塾が減るといった影響はないのでしょうか?
山木 よく指摘されますが、学習塾・予備校の市場規模はここ数年さほど減っておらず、将来的にも横ばいで推移すると考えています。また、宣伝手段がネット広告に移行していることもあり、マイナスは感じていません。
–塾をネットで探すというのは、「塾ナビ」がスタートした07年頃からの傾向ですか?
山木 だいたいその頃だと思います。そういう意味で、タイミングは良かったです。