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三村昌裕「変革の時代と向き合う企業戦略」

日本、国別ブランド指数世界一に 訪日客爆増、企業業績好調…さらなる世界進出のカギとは?

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米フューチャーブランド HP」より

国別ブランド指数ランキング1位の快挙


 日本が国別ブランド指数ランキングで1位に選ばれたことをご存じだろうか。米フューチャーブランド(ニューヨークに拠点を置くブランド・コンサルティング会社)が10年前から独自に調査、分析している国別ブランド指数(Country Brand Index)で、同社がブランド評価に値すると選定した22カ国に絞って調査した結果、日本が2014-15年のトップに輝いた。スイスやドイツ、スウェーデンをおさえての初の快挙である。

 国別ブランド指数は、国の情勢(Status)と体験(Experience)を構成する国家基盤や生活の質、ビジネスにおける魅力、歴史遺産や文化、旅の魅力、国の生産品の6つのカテゴリーについて、少なくとも調査対象国のすべてを認知している海外旅行経験豊富な21歳から65歳までの男女、17カ国2530人への調査結果に基づいたものである。

 日本が特に高い評価を得た項目は、「先進のテクノロジー」「歴史遺産や芸術・文化」「医療と教育」「訪れたい国」で、日本に対するイメージは、一例として「取引先としてだけでなく文化的にもユニークな国」「立ち止まることなく向上しているロボットの技術やエンジニアリングで世界をリードする国」といったものだ。

 このような国のブランド指標には、アンホルトGfKローパー国家ブランド指数やモノクル・ソフト・パワー調査などがあり、いずれの調査も日本は6位となっている。今回、日本が1位を得たフューチャーブランドの調査は、政治や経済のみならず国の将来価値を占う先行指標ともなるイノベーションやテクノロジー、環境分野への評価に力点を置いているところが特徴的だ。同調査での好評価は、実際に日本との取引や来訪、口コミにおいて他国に対して高い競争力につながるという。

 国のブランディングというと今ひとつ主体が不明確で茫漠とするが、国家戦略としても重視されるべき立派な国益の担い手といえる。日本に対するポジティブなイメージは、親近感やリスペクトといった連想につながり、心理的なハードルを下げ信頼感を上げる効果がある。実際、同調査でも日本を表現するキーワードとして「テクノロジー」や「アニメ」「寿司」だけでなく「尊敬(Respect)」や「美しい・すばらしい(Beautiful)」といったポジティブな言葉によって表現されている。