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インド人、なぜ世界のIT業界を席巻?高度な理数系人材を大量輩出する、驚異の教育

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「Thinkstock」より
 8月12日付米経済専門紙ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は、次のように報じている。

「ナデラ、ピチャイ、スリ、アローラ、メイロトラ、ジャ、ナラヤンは決してなじみのある名字ではない。しかし、マイクロソフト、グーグル、ノキア、ソフトバンク、サンディスク、グローバルファウンドリーズ、アドビシステムズなど、こうした名字の人々が経営する企業は広く知られている」

 世界のIT分野で、インド人リーダーが相次いで誕生した。大手検索サイトの米グーグルは10月2日、持ち株会社Alphabet(アルファベット)設立に伴う大規模組織再編を完了したことを発表した。中核事業会社であるグーグルの最高経営責任者(CEO)に就任したスンダー・ピチャイ氏はインド出身だ。

 外資系メディアの報道によると、ピチャイ氏はインド南部のチェンナイの中流家庭に生まれた。インド工科大学(IIT)でエンジニアリングを学び、奨学金を得て米スタンフォード大学に進む。同大学で博士号、ビジネススクールのウォートンでMBA(経営学修士)を取得。米マッキンゼーでコンサルタントを務めた後、2004年からグーグルで仕事を始めた。グーグルではブラウザ開発に携わり、「クローム」は大成功をおさめ、世界市場のシェアの45%を獲得した。この実績が評価され、世界最大のネット企業トップに指名された。

 日本で最もポピュラーなインド人経営者は、ソフトバンクグループのニケシュ・アローラ副社長だろう。米グーグル上級副社長だったアローラ氏は14年10月、孫正義社長から「後継者候補」として迎えられた。移籍金というべき役員報酬が165億円に上ることが話題を呼んだが、ソフトバンク株式を600億円分購入することが明らかとなり知名度はさらに上がった。アローラ氏は、自身の資産をソフトバンクの将来に投資する決意を態度で示したわけだ。現在は孫社長の参謀として、グループのM&A(合併・買収)戦略を担当。インドでの投資を積極的に拡大している。

 インド人のリーダーは、横のつながりが強い。アローラ氏とピチャイ氏は、グーグルで同僚だった。また、アローラ氏はウィンドウズでパソコン用OS(基本ソフト)分野での圧倒的なシェアを誇るマイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏とも親しい。「ナデラ氏はCEOに就いて以来、以前には不可能と思われたシリコンバレーとマイクロソフトとの関係修復を果たした」と、ウォール・ストリート・ジャーナルは伝えている。